唐松岳・五龍岳(残雪)

八方尾根・唐松岳・五龍岳・遠見尾根(残雪)
第一日 八方池山荘・八方尾根・唐松岳・唐松岳頂上山荘
第二日 唐松岳頂上山荘・五龍岳・遠見尾根・アルプス平
 唐松岳(からまつだけ)は、長野県北安曇郡白馬村と富山県黒部市にまたがる。標高は2695.9mで、三等三角点(点名は唐松谷)が置かれている。日本三百名山。新日本百名山。甲信越百名山。信州百名山。
 五龍岳(ごりゅうだけ)は、長野県大町市平と富山県黒部市にまたがる。標高は2814mである。日本百名山。甲信越百名山。信州百名山。
 モンブランに行くことを視野に入れて、残雪の春山を計画した。唐松岳・五龍岳は、この時期でも雪が多いということで決める。天気は、梅雨入り前の晴れが続くという。
第一日 八方池山荘・八方尾根・唐松岳・唐松岳頂上山荘
2001年6月1日(金)(晴れ)二人(4~16℃)
八方池山荘=09:40(1830m)(16℃)
  1830m。
  山荘の右手の第1ケルンを横に見て、
  登山道を歩く。
  中学生の一団が歩いている。
  ハルリンドウが足下にちらほら。
八方山=09:58~10:03(1955→1975m)
  (13℃)
  1973.9m。
  石神井(八方山)ケルン。
  中学生の一団を追い抜いて先に行く。
第2ケルン=10:10~10:13(2015m)(15℃)
  2000m。
  天狗ノ頭、天狗ノ大下リ、
  不帰キレット、一峰、二峰、三峰から
  唐松岳に続く山並みを見ながら登る。
八方ケルン=10:21(2045m)(14℃)
  2035m。
  高齢の男性がゆっくり歩いていた。
第3ケルン=10:32(2080m)(11℃)
  2086m。
  右下方の八方池(2065m)には、
  数人のハイカーが休んでいた。
  白馬三山から五龍岳、鹿島槍ヶ岳を
  見渡す。トレッキングコースは、
  ここまでのようだ。
八方池分岐=10:34
下ノ樺(2180m)=10:43(2110m)
  ダケカンバの樹林帯に入る。
小休止=10:53~11:04(2170m)(9℃)
  いよいよ雪が現れ、アイゼンを装着。
  急な斜面を喘ぎながら登る。
  雪は柔らかくて、アイゼンが効き難い。
上ノ樺=11:35~11:40(2315m)(11℃)
  雪が途絶えたところで、
  アイゼンをはずす。
  アイゼンをはずすと、足が軽く、楽だ。
小休止=11:56~12:02(2350m)(11℃)
  再び登山道は雪に覆われ、
  アイゼンを装着。
2361m
丸山=12:12~12:28(2420m)(13℃)
  2415m。
  丸山ケルン(2460m?)。
  直下でアイゼンをはずして、昼食。
  白馬三山から天狗ノ頭、天狗ノ大下リ、
  不帰キレット、一峰、二峰、三峰から
  唐松岳に続く、白い山稜の迫力を
  目の当たりにする。下方を見ると、
  単独の青年が登ってくるのが見えた。
  アイゼンを装着していないようだ。
  この後は、われわれも
  アイゼンを装着せずに歩いた。
  時には、危なっかしいところも
  あったが、雪が柔らかいので、
  慎重に足場をつくれば、
  難しいところはなかった。
2554m=13:03(2555m)(13℃)
唐松岳分岐=13:23~13:31(2610m)(11℃)
  休んでいると、
  単独の青年もやって来た。
  少し話をした後、かれは荷物を置いて、
  空身で頂上に向かった。
  かれは、五竜に向かうとのことで
  あった。
  われわれは見晴台に立ち寄り、
  彼が急いで唐松岳に向かうのを見た後、
  山荘に向かった。
唐松岳頂上山荘=13:28~13:38
  2620m。
  山荘で宿泊手続きを済ませた後、
  山荘から直接、山頂に向かう。
唐松岳=13:53~14:05(2655→2695m)
  (9℃)
  2695.9m。日本三百名山。
  北方は、白馬三山から唐松岳までの
  連なり、
  西方は、黒部峡谷を挟んで、
  毛勝三山、剣岳、立山、
  そして南に五龍岳と、
  素晴らしい展望だ。
八方尾根分岐=14:22(2655m)(6℃)
  山荘に直接戻らないで、
  八方尾根から歩いてきた分岐に来て、
  再び見晴台に立った後、山荘に戻る。
唐松岳頂上山荘=14:29(2615m)(4℃)
     (03:43/04:49)
 泊まり客は、われわれ二人だけで、個室を使わせてくれた。寒かったので、布団を2枚被って、寝た。
 夜中に暑くなって、靴下を脱いだら、気持ちよく、十分に眠ることができた。
第二日 唐松岳頂上山荘・五龍岳・遠見尾根・アルプス平
2001年6月2日(土)(曇・強風・霰・小雨)二人(1~17℃)
 夜中じゅう、強風が、窓を震わせていたので、天気が心配であったが、夜が明けるにしたがい、風も弱まってきた。
 窓から外を見ると、地面には、霜が降りているように見えた。小屋の主人は、昨晩、雪が降ったのだという。
 もともとの今日の予定は、五竜山荘までであったが、できれば、アルプス平まで下ってしまうつもりで、急ぎめで歩くことにした。そして五竜山荘着いた時点で、アルプス平まで下りてしまうことにした。
唐松岳頂上山荘=06:41(2620m)
  2620m。
  寒さと強風を考えて、
  下着はアンダーシャツとアンダータイツを
  余分に着て、防寒帽、オーバーミトン、
  スパッツ、ウインドブレーカーを
  身にまとい、出発。
  寒さと強風にたいしては、
  これで十分であった。
  小屋の主人に聞いたら、雪は、五龍岳まで
  残っていないから、
  ピッケル、アイゼンは、
  必要ないとのこと。
  強風と霰が顔を打つ中を歩く。
牛首ノ頭
  稜線コースを歩く。岩稜地帯を、
  強風に煽られないように、
  慎重に登ったり下ったりする。
  幸い風は西から東に吹いており、
  岩稜の岩場を西側に沿って、へつり、
  登り降りするので助かる。
岩頭(2511m)=07:26(2505m)(1℃)
  最後の岩頭を、
  右(西)側から左(東)側に越える。
  先の方には、もう緊張するところも
  なさそうで、一安心である。
  シラビソ林が西側に現れる。
  東側は雪で、雪庇のようで、
  今にも崩れ落ちそうである。
  部分的に雪の上を歩くときもあって、
  この雪が崩れたらどうなるんだろうかと、
  話しながら歩く。
鞍部(2345m)=07:45(2340m)(3℃)
大黒岳(2393m)
最低鞍部(2315m)=08:01(2315m)(3℃)
  ひとしきり登ると、
  遠見尾根の分岐に出た。
  その右下には、五竜山荘の屋根が見える。
遠見尾根分岐=08:49(2505m)(3℃)
五竜山荘=08:53~08:58(2480→2490m)
  (4℃)
  2490m。
  9時+6時間=15時。
  16時15分のテレキャビンの最終に、
  充分間に合うので、山荘の人に、
  今日の宿泊をキャンセルすることを
  告げる。
  荷物を預かってくれることと、
  五龍岳には雪がないので、
  アイゼンも必要がないことを
  教えてもらう。
G0ノ頭(2658m)
  G…グラード、岩尾根のこと。
  岩峰を慎重に登る。
  下方に五竜山荘が見える。
  われわれを見たりしているかもしれない。
G2ノ頭(2720m)
  五龍岳の頂上はこの上で、
  雪稜に続くその右の頂ではないだろうと、
  思ったり、
  あるいはその右の頂が頂上なら、
  ちょっとやばいなと、二人で話しながら、
  とにかく岩にへばりついて、登る。
  岩峰を登り終えると、
  鹿島槍ヶ岳への縦走路分岐である。
縦走路分岐(2800m)=09:50
  五龍岳頂上への道は、岩稜であるが、
  雪は右側に張り付いているが、
  稜線上にはない。頂上に向かう。
五龍岳=09:55~10:00(2795→2815m)
  (4℃)
  2814m。
  危険なところはない。
  倒れた標識を抱えて、写真を撮る。
  キレットの向こうに鹿島槍ヶ岳が大きい。
  剣岳はガスがかかって隠れたり、
  晴れ間から見えたりする。
縦走路分岐=10:05
  快調に下る。
G2ノ頭
G0ノ頭
五竜山荘=10:47~11:15(2510m)(5℃)
  2490m。
  昼食を摂る。受付に双眼鏡があった。
  心配で、われわれを見ていたかなと
  想像したりした。
  山荘の人が二人いて、話をする。
  今日は40人ほど宿泊者が
  予定されているそうだが、
  昨日は、いなかったとのこと。
  唐松岳で出会った単独の青年は、
  どこでテントを張ったのか、気になった。
  汗で濡れたインナー手袋を、
  新しいものと替える。
遠見尾根分岐=11:20(2525m)(3℃)
  遠見尾根分岐に戻って、白岳に向かう。
白岳=11:25~11:35(2535→2540m)
  (5℃)
  2541m。
(遠見尾根)
  白岳を少し下がると、
  雪の大きな斜面が広がっていた。
  アイゼンを装着する。足跡はない。
  白岳の尾根通しに歩き出す。
  左は切れ落ちていて、
  右は大きく擂り鉢状に
  雪の斜面が広がっている。
  尾根に沿って歩く。目標を探りながら、
  右下がりの雪の斜面を慎重に歩く。
  少し右下方向の雪の切れた鞍部から
  稜線に沿って道が見える。
  緩く斜降していけばいいと判断する。
  ところが赤い旗が尾根に沿って、
  まっすぐ行ったところに、
  はためいているのが見えた。
  鞍部に直接向かうべきか、
  旗の方に向かうべきか迷う。
  旗の所からの行き先がつかめない。
  鞍部から見える道に
  行くのではないのだろうか。
  とりあえず行ってみなければ、
  その先が分からないと判断して、
  旗の方向に向かう。途中で、
  鞍部からそのまま擂り鉢状地形の底を
  山荘方向に向かう人がいた。
  大きな声で尋ねると、
  われわれの歩いているのは、
  厳冬期の道筋で、
  旗の方向から鞍部に下るのが
  それだとのこと。
  最後(白岳の尾根末端)の下りの傾斜が
  きついというので、
  そこまで行かないで、下りることにした。
  それでもかなり傾斜があるので、慎重に、
  ピッケルを最大限に使って、2点支持で、
  アイゼンを効かせながら、下った。
  かなり疲れた。
  彼は、われわれが下りるのを、
  最後まで見ていた。
  心配してくれたようだ。
  五龍岳には登ったのかと、聞かれたので、
  登ったと答える。下の道は、厳冬期は、
  雪崩の危険性があるので歩かないが、
  雪崩の危険がないときにトラバースできる
  楽な道である。
  ピッケル、アイゼンワークの
  いい練習になった。
鞍部=12:25~12:35(2290m)(3℃)
  アイゼンをはずそうとも思ったが、
  どうなるか分からないので、
  小休止のあと、
  そのまま装着して歩くことにした。
  ここからは、
  樹林帯の中を歩くことになる。
西遠見山?=12:40~12:45(2285m)(11℃)
  2268m。
  結局、アイゼンをはずす。
  しばらく登っていると、
  単独の男性に出会う。少し話をする。
  下りかかったところで、
  今度は、重そうなカメラザックを背負った
  単独の男性に出会う。
ピーク(2200m)?=13:07(2235m)(7℃)
  標識がないので、
  ここが西遠見山かどうかは、
  明確ではない。
  所々で、道が雪に覆われたところに
  出るが、踏み跡もあるので、
  アイゼンを装着せずに、キックステップで
  足場を造りながら、歩く。
  登りの踏み跡と下りのステップは、
  少し違うので、そのまま他人の
  踏み跡の上を歩けばいいということでも
  なかった。
2172m
  平坦なところは、道は雪に覆われていて、
  時間をとられてしまう。
  三人の男性パーティとすれ違った。
大遠見山(2106.4m)=13:30(2110m)(9℃)
  再びピークに出ると展望が利く。
  おそらく大遠見山であろう。
急な階段=13:37(2095m)(11℃)
  急な木製の階段を下る。
小休止=13:55~14:00(2040m)(14℃)
中遠見山=14:10~14:15(2090→2040m)
  (13℃)
  2037m。
  ケルン。ここに来て、
  やっと標識で現在地を、はっきりと確認。
小遠見山=14:57~15:00(2010m)(13℃)
  2007m。
  ショウジョウバカマは、
  すでに見ていたが、
  ここからカタクリが現れる。
  さらに下っていくと、イワウチワ、
  タムシバ、ツツジ、ハルリンドウが
  次々に現れた。
二ノ背髪=14:50(1965m)(15℃)
1892m
一ノ背髪=15:03(1885m)(15℃)
見返り坂=15:18(1760m)(16℃)
地蔵ノ頭(1673m)
  大きなケルンのある展望台。
地蔵ノ頭下(1650m)=15:46(1680m)(17℃)
  後はルンルンに下ればすむとばかり
  思っていたら、あいかわらず、
  雪が道を覆ったところが出てくる。
  油断したら、滑ってしまった。
  また滑るのがいやで、
  アイゼンを利用した。
  アルプス展望リフトの
  辺りまで降りてくると、
  ザゼンソウが咲いていた。観光客も数人
  テレキャビンのほうにいた。
  テレキャビンまで少し急いだ。
アルプス平駅=16:01(1550m)(15℃)
  1530m。テレキャビン・アルプス平駅。
     (08:04/09:20)