苗場山

苗場山
  Ⅰ 和田小屋・苗場山・赤湯温泉・元橋バス停(2004年8月28日~29日)
  Ⅱ 和田小屋・祓川コース・苗場山(2016年7月18日)
   苗場山(2145.2m、一等三角点)は、新潟県湯沢町・津南町と長野県栄村に
   またがる。日本百名山、一等三角点百名山、花の百名山、甲信越百名山、
   新潟100名山、越後百山、信州百名山などに選定されている。
   神楽ヶ峰(2029.7m、三等三角点)は、新潟県湯沢町と津南町にまたがる。

   苗場山は古来より有名で、鈴木牧之は『北越雪譜二編』(天保十一年・1840)
   の「苗場山」の項目で、「苗場山は越後第一の高山なり、魚沼郡にあり登り
   二里といふ。絶頂に天然の苗田あり、依て昔より山の名に呼なり。峻岳の巓に
   苗田ある事甚奇なり」と述べ、文化八年(1811)七月に、友人、案内人など
   十二人で、苗場山に登ったときの様子を記している。五日未明に立ち、三ツ俣
   で宿泊。翌日案内者などを傭いいれ、神楽岡、御花圃を経て、山頂に至り、
   翌日下山している(岩波文庫、308~311ページ)。
   すなわち現在の三俣、八木沢から、和田小屋、神楽ヶ峰を経て、山頂に至った
   ものである。詳細は『苗場山記行』(天保十一年)に記されている。
Ⅰ 和田小屋・苗場山・赤湯温泉・元橋バス停
(2004年8月28日~29日)
第一日 和田小屋・苗場山・赤湯温泉
2004年8月28日(土)(曇り)二人(16~21℃)
  和田小屋(1370m) ・・・・・・ 07:20(1377m)(20℃)
    五合目。越後湯沢駅からタクシーに乗って、和田小屋まで行く。
  ②・・・・・・・・・・・・・・07:42(1481m)(18℃)
  六合目③・・・・・・・・・・・07:52(1523m)(18℃)
  ④・・・・・・・・・・・・・・08:08(1611m)(20℃)
  下ノ芝⑤(1670m) ・・・・・・ 08:20(1672m)(17℃)
    草原状の所。
  ⑥・・・・・・・・・・・・・・08:38(1734m)(19℃)
  中ノ芝⑦・・・・・・・・・・・08:58(1854m)(16℃)
  上ノ芝⑧(1900m) ・・・・・・ 09:11(1929m)(17℃)
    それほど遅いわけでもないが、追い抜かれる。
  顕彰碑・・・・・・・・・・・・09:16~09:23(1962m)(17℃)
    松井喜之七、酒井由郎のスキーでの冬の苗場山初登頂を記念。
    バナナを食べる。
  小松原分岐・・・・・・・・・・09:25(1968m)(17℃)
  股スリ岩⑩・・・・・・・・・・09:30(1971m)(16℃)
  神楽ヶ峰(2029.7m) ・・・・・ 09:41(2008→2030m)(18℃)
    三等三角点。登山道から数メートル入り込むと大きな三角点のある
    神楽ヶ峰。展望はあいにくの霧で利かない。
    その先で、霧が一瞬晴れて、苗場山の山容が眼前に現れた。
  富士見坂⑫・・・・・・・・・・09:51~09:56(1949m)(18℃)
    苗場山の頂上の霧が晴れるのを待って、写真を撮る。
  雷清水(1960m) ・・・・・・・ 10:01~10:06(1923m)(18℃)
    冷たい水を飲む。
  お花畑⑭(1900m) ・・・・・・ 10:07(1891m)(17℃)
    鞍部。最後の登りにかかる。
  1948m
  雲尾坂⑮・・・・・・・・・・・10:25(2021m)(19℃)
  赤湯分岐・・・・・・・・・・・10:42(2130m)(16℃)
  遊仙閣・・・・・・・・・・・・10:44(2147m)(16℃)
  苗場山(2145.2m) ・・・・・・ 10:45~11:15(2147→2145m)(16℃)
    遊仙閣の裏が一等三角点のある山頂である。
    多くの登山者が食事を摂っていた。小赤沢コースを往復する人が
    多いそうである。三合目まで車で入ると、往復6時間ほどである。
    Tシャツ一枚のままでいると、気温はそれほど低くもないのに、
    汗をかいていたのと、強い風のせいで、体が冷えて寒くなり、
    手がしびれてきた。
  苗場山頂ヒュッテ・・・・・・・11:17~11:30
    トイレを借りる。そして石油ストーブにあたって、手のしびれが
    とれるのを待った。
    ミヤマホタルイ。点在している池塘も、ガスで視界が遮られ、
    近くしか見えない。
  伊米神社奥の院・・・・・・・・11:35~11:37(2137m)(16℃)
    金属製の鳥居が立てかけられている左の岩には、苗場山の開拓者・
    大平晟の胸像が埋め込まれており、岩の上には石像が祀られている。
    右手の岩には、「保食命」の石碑、「役行者」の石碑が二柱、「道祖神」
    などが祀られていた。
    役行者の銘を彫った新しい石柱の碑には、「平成十二年六月快蔵院
    二十世保喜建之」とあった。役行者千三百年遠忌を記念したもの。
    丸い石碑には、「千二百年大遠忌記念聖護院門跡五十一世徳泉謹書」と
    あるらしい。
    湿原の散策に、小赤沢方面を歩いてみる。
  小赤沢引き返し地点・・・・・・11:45(2099m)(16℃)
  役行者碑・・・・・・・・・・・11:56
    役行者と苗場山、碑の由来について苗場山頂ヒュッテで聞いたが、
    よく分からないとのことであった。
  ケルン・・・・・・・・・・・・11:58(2131m)(18℃)
    残念ながら、広大な湿原の全体は、霧で見渡すことができなかった。
  下り地点・・・・・・・・・・・12:11(2070m)(16℃)
    山頂台地の南端で、ここから下りになる。今一度、霧の立ちこめる
    湿原をふり返って見た。
  (昌次新道)
  2068m
    岩場の道。
  シラビソ廊下・九合目
  1853m
  深穴岩・八合目・・・・・・・・13:00(1835m)(16℃)
  1810m・・・・・・・・・・・ 13:02(1818m)(17℃)
    見晴らし尾根まで急な下り。
  見晴らし尾根上部・・・・・・・13:07
  見晴らし尾根下部(1760m) ・・ 13:13(1768m)(16℃)
  1746m
  シラビソ平
  見晴場(1650m) ・・・・・・・ 13:32(1671m)(18℃)
    フクベ平まで急な下り。
  フクベ平(1510m) ・・・・・・ 13:50(1516m)(18℃)
    すばらしい場所である。林立するブナの木に囲まれてベンチがある。
  桂沢ノ頭(1480m) ・・・・・・ 14:00(1476m)(18℃)
  水場(1335m) ・・・・・・・・ 14:15(1345m)(19℃)
  桂沢ノ沢・六合目(1240m) ・・ 14:30(1246m)(19℃)
  鉄橋・・・・・・・・・・・・・14:48(1110m)(21℃)
    初めて見る鉄橋で、サゴイ沢を渡る。まさかと思ったが、ここから
    また登りになる。
  赤倉分岐(1160m) ・・・・・・ 14:57(1178m)(19℃)
    赤倉山、天狗ノ庭、龍ヶ峰を経て、苗場山に登る旧道との分岐。
    やっと下り。
  赤湯1号橋・・・・・・・・・・15:09(1079m)(19℃)
    清津川の鉄橋を渡って、大きな岩の転がる河原を縫って歩くと、
    赤湯温泉・山口館である。
  赤湯温泉・山口館(1050m) ・・ 15:18(1067m)(21℃)
    赤褐色の温泉は露天風呂で、男女別。男湯の元湯は熱くて入れない。
    その次の湯が少し温めで、ゆっくりつかることができる。
    赤湯温泉に来て、魚釣りなどして帰る子供連れの温泉客がいた。
    またここに宿泊して、明朝、苗場山に向かう人たちもいる。
    夜遅く到着したパーティもいた。
                (06:56/07:58)
第二日 赤湯温泉・元橋バス停
2004年8月29日(日)(曇り一時雨)二人(18~24℃)
  赤湯温泉「山口館」・・・・・・06:58(1055m)(18℃)
    朝食は7時からだが、6時半からにして頂いた。
    11時20分のバスに間に合わせたかったので、朝食をすませて
    すぐに出発。4時間の行程をゆっくり歩ける。相変わらずの天気。
    ここからの道は、林道を可能な限り避けた道になっていて、変化が
    あって、しんどいけれども、楽しい。
  (赤湯温泉道)
    「山口館」から女湯の方に向かい、鉄橋を渡る。鷹ノ巣峠までは、
    登りである。朝の新鮮な空気を吸いながら歩く。
  大桂の木・・・・・・・・・・・07:20(1125m)(18℃)
    苗場山からのこのコースには、かなり大きな、年輪を重ねた木が多い。
    それに和田小屋から苗場山までのコースとは、雰囲気も違う。
  栃の木・・・・・・・・・・・・07:22(1136m)(19℃)
  ハリギリ見返りの松・・・・・・07:37~07:39(1217m)(19℃)
    かつてはあったのだろうけれども、松の木はない。
  鷹ノ巣峠(1184m) ・・・・・・ 07:58(1201m)(19℃)
    鷹ノ巣峠越えの「難所」もここまでで、ここからは下りである。
  鷹ノ巣峠7合目・・・・・・・・08:09(1147m)(21℃)
    元橋から登ってくる人のための標識である。
  鷹ノ巣峠6合目・・・・・・・・08:13(1134m)(20℃)
  鷹ノ巣峠4合目・・・・・・・・08:19(1091m)(21℃)
  鷹ノ巣峠2合目・・・・・・・・08:25(1053m)(21℃)
  棒沢出合(1000m) ・・・・・・ 08:33(994m)(20℃)
    釜段ノ滝。
  林道終点・・・・・・・・・・・08:43(1006m)(19℃)
    鷹ノ巣峠登り口。ここからは気楽な林道歩き。車が1台停まって
    いる。おそらく「山口館」の車だろう。
  (林道)
  ゲート・・・・・・・・・・・・09:03(961m)(21℃)
    車が2台停まっている。これは宿泊客の車に違いない。
    しばらく歩いていると、車がやって来て、山口館に行く駐車場を
    尋ねられた。
  小日堰堤・・・・・・・・・・・09:20(922m)(21℃)
  清津川発電所
   小栃沢渓流取水口(900m) ・・09:25(925m)(22℃)
  雨・・・・・・・・・・・・・・09:35~09:40(964m)(21℃)
    雨が降り出したので、ザックカバーをし、傘を出す。
  指導標・・・・・・・・・・・・09:42~09:43(972m)(21℃)
    浅貝へとさらに向かう林道と別れて、赤沢へ下る山道に入る。
  沢・・・・・・・・・・・・・・09:50~09:55
    休憩。
  林道横断・・・・・・・・・・・10:03(1003m)(21℃)
    下の方からサッカーをする人たちの声が聞こえてくる。そして
    スポーツ公園も見えてくる。
  ゴンドラ下・・・・・・・・・・10:18(936m)(21℃)
  清津川発電所
   赤沢渓流取水口・・・・・・・10:31(908m)(21℃)
    苗場スキー場分岐。車道横断。
  スポーツ公園
    サッカーの試合をしているようだ。高校生のように見える。
  鉄橋・・・・・・・・・・・・・10:39(890m)(22℃)
    浅貝川の鉄橋を渡ると、最後の登りになる。
  鉄塔・・・・・・・・・・・・・10:58(1018m)(22℃)
    下方にやっとバス道が見えた。
  元橋バス停(957m) ・・・・・・11:03(989m)(24℃)
                 (03:52/04:05)
Ⅱ 和田小屋・祓川コース・苗場山
2016年7月18日(月)(小雨、曇り・霧)二人(18~24℃)
  第二リフト町営駐車場(1220m)・・07:45(1260m)(23℃)
    数日、雨が降ったり止んだりして、昨日はやっと晴れたが、今日は
    また天気が良くない。小雨がぱらついている。
    様子見で、登山口まで来たが、登る人が多いので、われわれも登山決行。
    雨具は上着だけにし、道があまり良くないので、スパッツを着けて歩く。
  小休止・・・・・・・・・・・・・07:55~08:00(1320m)(23℃)
    道は良くないが、暑いので雨具を脱ぎ、傘を差して歩くことにする。
  和田小屋(1370m) ・・・・・・・ 08:11~08:14(1405m)(24℃)
    五合目。かぐらゴンドラリフト山頂駅。
    相変わらず、歩きにくい道だが、そのまま傘を差して歩く。
  ②・・・・・・・・・・・・・・・08:38(1515m)(20℃)
  六合目③・・・・・・・・・・・・08:52(1560m)(20℃)
  ④
  下ノ芝(1703m) ・・・・・・・・ 09:31(1705m)(19℃)
  七合半⑥・・・・・・・・・・・・09:48(1770m)(18℃)
  中ノ芝⑦・・・・・・・・・・・・10:15~10:20(1890m)(19℃)
    ベンチで一息つく。
  上ノ芝⑧・・・・・・・・・・・・10:38(1960m)(20℃)
    傘をしまう。
  顕彰碑・・・・・・・・・・・・・10:44
    松井喜之七、酒井由郎のスキーでの冬の苗場山初登頂を記念したもの。
  小松原分岐⑨(1990m) ・・・・・ 10:46(2005m)(20℃)
  股スリ岩⑩・・・・・・・・・・・10:48
  田代原分岐(2015m) ・・・・・・ 10:55
  神楽ヶ峰(2029.7m) ・・・・・・ 10:59(2040m)
    三等三角点。八合目。
    登山道から数メートル入り込むと、大きな三等三角点がある。
  富士見坂⑫・・・・・・・・・・・11:11(1960m)(20℃)
  (富士見坂)
  雷清水・・・・・・・・・・・・・11:14(1930m)(20℃)
    水場。雨がぱらついたりしたときには、傘を差して歩いた。
  お花畑⑭(1920m) ・・・・・・・ 11:20(1895m)(20℃)
    鞍部。
  九合目・・・・・・・・・・・・・11:30~11:35(1960m)(20℃)
  雲尾坂⑮・・・・・・・・・・・・11:42(2030m)(20℃)
  (雲尾坂)
  山頂湿原の北縁・・・・・・・・・12:02(2135m)(23℃)
    山頂の湿原に出る。池塘を見ながら歩く。
  赤湯分岐⑯・・・・・・・・・・・12:07(2140m)(21℃)
  苗場山(2145.2m) ・・・・・・・ 12:11~12:16(2150→2145m)(20℃)
    一等三角点。
  苗場山頂ヒュッテ
  伊米神社奥の院・・・・・・・・・12:18~12:23
  赤湯分岐・・・・・・・・・・・・12:26~12:38(2130m)(22℃)
    ベンチでパンを食べる。
  赤湯分岐⑯・・・・・・・・・・・12:42(2135m)(20℃)
  山頂湿原の北縁・・・・・・・・・12:48(2130m)(20℃)
    山頂の湿原から分かれる。
  (雲尾坂)
  雲尾坂⑮・・・・・・・・・・・・13:02(2025m)(20℃)
  九合目・・・・・・・・・・・・・13:10(1965m)(19℃)
  お花畑⑭(1920m) ・・・・・・・ 13:22(1995m)(19℃)
    鞍部。
  雷清水・・・・・・・・・・・・・13:28~13:33(1930m)(21℃)
    水場。おいしい水をたっぷり飲み、さらにペットボトルに補充。
    もう飲み水には困らない。
  (富士見坂)
  富士見坂⑫・・・・・・・・・・・13:37(1955m)(21℃)
  神楽ヶ峰(2029.6m) ・・・・・・ 13:49(2030m)(21℃)
    三等三角点。
  田代原分岐(2015m) ・・・・・・ 13:52(2025m)(20℃)
  股スリ岩⑩・・・・・・・・・・・13:59(2005m)(20℃)
  小松原分岐⑨(1990m) ・・・・・ 14:02(2005m)(20℃)
  顕彰碑・・・・・・・・・・・・・14:04(1995m)(20℃)
  上ノ芝⑧・・・・・・・・・・・・14:08(1960m)(20℃)
  中ノ芝⑦・・・・・・・・・・・・14:20(1895m)(18℃)
  ⑥・・・・・・・・・・・・・・・14:44(1770m)(19℃)
  下ノ芝(1703m) ・・・・・・・・ 14:57(1700m)(19℃)
  ④・・・・・・・・・・・・・・・15:10(1640m)(20℃)
  六合目③・・・・・・・・・・・・15:28(1555m)
  ②・・・・・・・・・・・・・・・15:39(1510m)
  和田小屋(1370m) ・・・・・・・ 15:59~16:09(1395m)
    五合目。かぐらゴンドラリフト山頂駅。
    和田小屋の前で、泥まみれのスパッツ、登山靴を洗う。
    悪路を歩くのはやめて、車道を歩いて下った。
  第二リフト町営駐車場(1220m) ・・16:29(1260m)(19℃)
                  (07:49/08:44)