表銀座縦走

北アルプス縦走
 第一日 有明荘・燕岳・大天井岳・大天荘
 第二日 大天荘・槍ヶ岳・槍岳山荘
 第三日 槍岳山荘・槍沢・上高地
 第四日 新穂高温泉・小池新道・鏡平
 第五日 鏡平・弓折岳・双六岳・三俣蓮華岳・雲ノ平
 第六日 雲ノ平・祖母岳・太郎兵衛平・太郎山
 第七日 太郎兵衛平・薬師岳・折立
第一日 有明荘・燕岳・大天井岳・大天荘
1999年7月31日(土)(晴れ)二人(16~25℃)
 燕岳から表銀座を縦走して、念願の槍ヶ岳登山を果たし、上高地に下った後、続けて新穂高温泉から鏡平、雲ノ平、薬師岳へ縦走して、北アルプスを存分に満喫した。天気にも恵まれた。
 高山植物は、いちいち取り上げるまでもない。岩稜と花と草原そして大展望の縦走であった。
【燕岳】(つばくろだけ)は、長野県安曇野市と大町市にまたがる。標高は、2762.9m(二等三角点、点名も燕岳)である、
 日本二百名山、新日本百名山、甲信越百名山、信州百名山、東海の百山などに選定されている。
 燕岳の合戦尾根は、裏銀座縦走コースの起点ブナ立尾根、笠ヶ岳の笠新道とともに、北アルプス三大急登のひとつにも数えられている。また表銀座縦走の起点でもある。
【大天井岳】(だいてんじょうだけ・おてんしょうだけ)は、長野県安曇野市、松本市、大町市にまたがる。標高は、2922.0m(三等三角点、点名は天章山)である。
 日本二百名山、甲信越百名山、信州百名山、東海の百山などに選定されている。
 昨日7月30日、神戸を出発して、大阪から「しなの15号」で松本に到着。そして電車を乗り継いで、穂高に着いたのが14時15分頃。
 マイクロバスで国民宿舎有明荘に行き、チェックイン。宿泊した。
国民宿舎有明荘=05:16(1360m)
  1360m。
  暗い内に起きて、朝食代わりの
  おにぎりを一人分、二人で食べて出発。
  まだ明け切らず、少々寒い。
  いよいよ槍ヶ岳に向かうのだと思うと、
  全く緊張しないと言ったら嘘になる。
  タクシーの往来が激しい。
有明山分岐(1394m)=05:24(16℃)
中房温泉バス停=05:30(1425m)(16℃)
  多くの登山者が、準備に忙しい。
  朝食をとる人、準備体操をする人、
  さまざまである。
  間をぬって登山口に向かう。
登山口=05:32~05:34(1430→1460m)
  合戦尾根登山口(1462m)。
  いよいよ、樹林の山道を登り始める。
第一ベンチ=06:05(1660m)(17℃)
  ベンチには、休んでいる人が多く、
  座ることもできない。
  そのまま先に進む。
荷揚用ケーブル=06:24~06:26(1820m)
  (19℃)
  1842m。
第二ベンチ=06:27~06:28(1820m)
  1820m。
  先行者を追い抜きつつ登るが、
  時には追い抜かれたりもする。
  ここも人が多い。
  一息ついてすぐ出発する。
第三ベンチ=06:54(1975→2000m)
  2000m。
  途中富士山が見える。さらに一気に
  富士見ベンチまで進むことにする。
  きつい登りである。
富士見ベンチ=07:26~07:51(2200m)
  (20℃)
  2200m。
  疲れたので、ここで食事にする。
  残りのおにぎりを食べる。
  正面の富士山をはさんで、左に八ヶ岳、
  右に甲斐駒、北岳が見える。
合戦小屋=08:16~08:26(2345m)(18℃)
  2363m。
  案内板によれば、この一帯は、
  坂上田村麻呂が、有明山に住んでいた
  魏石鬼八面大王と戦い、
  打ち倒したところ。それが合戦の由来。
  今日の目的地、大天井岳まで
  距離があるという気持ちと、
  その距離感がつかめないので、
  つい急いで登った。少々疲れる。
  単独の大きな荷物を背負ったA氏、
  元気な子供を一人連れた四人の
  パーティとほぼ同着。
  冷えたスイカがうまい。一気に食べる。
  坂道を頑張って登る。
合戦の頭=08:48~08:53(2460→2490m)
  2488.1m、三等三角点。
  いよいよ槍ヶ岳もその姿が大きく
  現れる。
  水を飲んで一息入れる。
分岐(2704m)=09:30(2690m)(22℃)
燕山荘=09:31~09:41(2700m)(22℃)
  やっと到着。顔を上げると、
  正面に槍ヶ岳、穂高連峰の大展望が
  広がっている。感動的である。
  登山口から所要時間が約4時間、
  歩行時間が約3時間15分である。
  さすがに人が多い。
  少し休んで燕岳に向かう。
(花崗岩と砂礫の稜線)
  六甲山、芦屋のロックガーデンの
  規模を大きくした感じ。
  コマクサがそこ、ここにあらわれる。
燕岳=10:08~10:10(2750m)(21℃)
  2762.9m。日本二百名山。
  頂上で記念写真。
  人が多いのですぐに北燕岳に向かう。
  コマクサの群落地を楽しむ。
  北燕岳の手前で引き返す。
  槍ヶ岳とコマクサ。
燕岳=10:35~10:40
  戻ってくると、人もほとんどいない。
  雲一つなく、360度の北アルプスの
  大展望を、持ってきた展望図と
  比べながら、楽しむ。
  白馬岳、針ノ木岳。剣岳、立山。
  鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳、笠ヶ岳。
  さらに槍ヶ岳、穂高連峰。大天井岳。
  はるか下に深い天上沢と千丈沢に
  挟まれた赤茶けた硫黄尾根。
燕山荘=11:04~11:34
  用を足し、カレーライスとうどんで
  腹ごしらえをする。ジュースも。
  9時半に着いて、燕岳を往復し、
  出発が11時半。ゆっくりして
  しまったようだ。先を急ぐ。
(表銀座コース)
  槍ヶ岳を見ながらの縦走。
  その右は裏銀座。
蛙岩
  槍ヶ岳を中心にした大展望にばかり
  目がいってしまったので、
  げえろ岩を意識しないまま
  通り過ぎてしまった。
  コマクサの群落を見ながら、天上漫歩。
  途中、子供連れの四人のパーティを
  追い抜く。
大下りの頭=12:19(2670m)(24℃)
  2678m。
  大下りの頭に立った後、
  標示のあるところに下る。人が多い。
  休まずに砂礫帯の急坂を下る。
鞍部=12:33(2570m)(24℃)
  燕山荘から1時間。10分遅れだが、
  花を見ながらゆっくり歩いたので、
  ほぼ時間通りか。
休憩=12:50~13:00(2610m)(21℃)
  木陰で休む。休んでいると、
  A氏が来た。
  明日は貧乏沢に下るとのこと。
為右衛門吊岩
  稜線西側を行くのだが、
  為右衛門吊岩がどれかハッキリとは
  分からなかった。
お花畑=13:11(2655m)(22℃)
  コマクサのお花畑が続く。
2699m
お花畑
切通岩=13:48(2680m)(22℃)
  小林喜作レリーフ。
  鞍部からの予定時間は1時間。
  ほぼ予定通り。
切通分岐点=13:55(2705m)(19℃)
  ここから大天井ヒュッテへの道と
  分かれる。大天荘に向かう。
  大天井ヒュッテの方に向かう人たちの
  方が多いかも知れない。
休憩=14:06~14:13(2760m)(21℃)
  やはり長丁場で疲れてきた。
  中高年の女性が4人ほど木陰で
  休んでいた。
  ちょうど出発するようだったので、
  そこで休むことにする。ゆっくりする。
  もう急ぐこともない。
町営大天荘=14:30~14:36(2845m)
  (19℃)
  2870m。
  先の女性たちと同着。
  手続きを済ませ、荷物をおいて
  大天井岳に登る。
大天井岳=14:49~15:14(2900m)(25℃)
  2021.9m。日本二百名山。
  山頂でB氏、C氏に出会う。
  先着のB氏が一人で休んでいた。
  C氏が後からやって来た。
  B氏と話す。30歳台。
  テントを担いできたとのこと。
  学生時代に槍岳山荘でアルバイトを
  していて、現在の奥さんに出会った
  とのこと。C氏の求めに応じて
  登頂記念写真を撮る。
  展望図と比べながら、展望を楽しむ。
  槍ヶ岳から穂高連峰。
  明日の縦走路、喜作新道から東鎌尾根。
  間の沢の右手のかの北鎌尾根。
  さらに裏銀座の山々。北方を見れば、
  今日歩いてきた表銀座の山並み。
町営大天荘=15:23(2850m)(19℃)
    (07:45/10:07)
 寝場所問題でひと騒動。結局、個室に、三人の中高年女性と同室。常念小屋から一ノ沢に下るとのこと。
 70歳を越えた高齢の女性が少し足を痛めていたようだ。日の入りを見る。
第二日 大天荘・槍ヶ岳・槍ヶ岳山荘
1999年8月1日(日)(晴れ)二人(11~21℃)
【槍ヶ岳】(やりがたけ)は、長野県大町市と松本市にまたがる。山頂の南西に、岐阜県高山市が隣接する。標高は3180mで、日本第5位の高峰である。
 播隆上人によって開山された。
 日本百名山、新日本百名山、花の百名山、甲信越百名山、信州百名山、東海の百山、飛騨百山、ぎふ百山などに選定されている。
町営大天荘=06:13(2870m)(13℃)
  2870m。
  朝早くに、日の出を見る。
  日の出を背に槍ヶ岳を見ると、
  空の色は層化(グラドュエイト)され、
  槍ヶ岳は太陽の光を受けて美しい。
  上方高く、月が浮かんでいる。
  今日も快晴である。
分岐=06:39(2695m)(13℃)
合流=06:49(2660m)(12℃)
大天井ヒュッテ=06:54~07:06(2620m)
  (11℃)
  2650m。
  牛首のコル。
  30分の予定を40分かかる。
  まだ調子が出ない。
  休憩をとる。お菓子を買う。
(喜作新道)
お花畑
貧乏沢下降点=07:30(2555m)(18℃)
  2549m。
  A氏の言っていた貧乏沢への
  下降点である。
展望=07:36(2590m)(19℃)
2643m
ハイマツの尾根
お花畑
岩峰=08:25(2745m)(15℃)
  岩峰がいくつか続く。
赤岩岳(2768.8m)
  赤岩岳がどこか気をつけながら
  歩いたが、よく分からない。
休憩=08:58~09:13(2755m)(19℃)
  台地状になったところ。
  ケルンが積んである。
  ここが赤岩岳なのだろうか。
  大天井ヒュッテで買った
  お菓子を食べながら、コーヒーを飲む。
西岳(2758m)の南側を巻く
ヒュッテ西岳=09:30~09:52(2685m)
  (20℃)
  2680m。
  予定は2時間50分を2時間10分。
  いよいよ東鎌尾根に入る。
  槍ヶ岳も大きくなり、緊張感も湧く。
梯子=10:02(2625m)(19℃)
  最初の梯子。
  高度感があるので、緊張する。
  この後それが続く。
  とくに切り立った尾根の上に立って、
  下方に目をやると、緊張感が
  いやがおうにも増す。
ニセ乗越=10:22(2475m)(20℃)
  地下足袋を履いた単独の男性が
  追い抜いていった。
水俣乗越=10:48(2490m)(22℃)
(東鎌尾根)
  槍沢分かれ。予定時間は1時間。
  まあまあである。休んでいる5、6人の
  パーティがいた。さらにその先には、
  ズックの運動靴を履いた娘3人を
  連れた夫婦がいたが、
  大丈夫なんだろうかと心配になる。
  相当、足が遅い様子である。
休憩=10:55~11:00(2530m)(22℃)
  緊張感のせいか、休憩をとる。
梯子=11:22(2585m)(21℃)
  去年の震災の後、使用できなくなった
  梯子の代わりに新しく付け替えたもの。
  道も新たに開かれている。
  この後も梯子は新しく、
  道を補強したり、新しくしたり
  しているようだ。
窓(2595m)
  窓を過ぎ、振り返ってみると、
  ふるい梯子が垂れ下がっていた。
休憩=11:30~11:35(2610m)(22℃)
  再び休憩。緊張感だけでなく
  疲れもあるんだろうか。
  休憩の後、休んでいた山なれた
  中年の男性二人の先を行く。
お花畑
梯子・鎖=11:43(2645m)(23℃)
休憩=12:08~12:13(2720m)(24℃)
  若い女性が一人こちらにやってきた。
  何も持っていない。
  何だろうと思う。しばらくして、女性が
  戻ってきた。小用を足したらしい。
  その少し先に連れの若い男女の
  パーティが休んでいた。先に進む。
カブリ岩=12:25(2775m)(21℃)
標識=12:37(2825m)(22℃)
  ヒュッテ大槍まで0.2km。
  やっとここまで来たかと言った思い。
  足の遅い年配の女性が二人。
ヒュッテ大槍=12:48~13:10(2850m)
  (20℃)
  2870m。
  2時間の予定。所要時間2時間、
  歩行時間1時間45分。疲れた。
  安心感も手伝う。腹も減った。
  うどんを食べ、ゆっくりする。
  水を1リットル買って、補給する。
  中年男性二人もやって来た。
  そして年配の女性も。
殺生ヒュッテ分岐=13:26(2870m)(19℃)
  槍沢の方からどんどん人が登ってくる。
  正面から見る大きな槍ヶ岳に
  登るのだが、登れるんだろうか思う。
  緊張する。
槍沢分岐=13:58(3020m)(18℃)
槍ヶ岳山荘=14:00~14:25(3060m)(21℃)
  3060m。
  双六岳・南岳・槍平分岐。
  人、人である。うまくしたもので、
  山荘側から見ると登れるように
  なっている。宿泊の手続きをして、
  槍ヶ岳に取り付く。
  えんえんと登山者がいて、なかなか先に
  進まない。少々いらいらさせられる。
  どうもツアー客のようだが、
  あまりにも経験の浅い人が
  来ているようだ。一考を要する。
  途中、大天井岳で会った単独のC氏が
  下りてきた。挨拶を交わす。
槍ヶ岳=15:45~15:55(3160m)(16℃)
  3180m。日本百名山。
  取り付いて1時間以上がたった。
  山頂も寿司詰めである。
  それでもやっと槍ヶ岳の山頂に
  いるんだとの感を深くした。
  雲も懸かり始めていたので、
  心配であったが、今日歩いてきた
  大天井岳から喜作新道、西岳、
  東鎌尾根を展望することができた。
  その後ろには常念岳も見えた。
  西の方はガスで見えない。
槍ヶ岳山荘=16:15(3050m)(14℃)
    (08:19/10:02)
 西鎌尾根の方から子槍を間近に見たりする。さすがに風も吹きだして、寒い。
 夕食に食堂に入ると、B氏が食事の手伝いをしていた。支配人に頼まれたらしい。やはりですねと挨拶を交わす。
 食堂には播隆上人が祀ってあった。隣の席で食事をしていた親子と話をする。父親は警官で、元山岳救助隊員であったとのこと。明日は息子と穂高まで縦走するとのことである。
 予定では、明日は、新穂高温泉から双六小屋まで行くつもりであったが、鏡平の方がよいといわれ、鏡平泊まりとする。
第三日 槍ヶ岳山荘・槍沢・上高地
1999年8月2日(月)(晴れ)二人(13~25℃)
槍ヶ岳山荘=06:13(3060m)(14℃)
  3060m。
  頭が痛い。はたして高山病だろうか。
  昨日の寝場所が、窓側で冷たい風が
  吹き込み、一晩中寝たり起きたりで
  まんじりとしなかった。
  ちょっと風邪気味のようだ。
双六岳・南岳・槍平分岐=06:14(3050m)
  岩屑の歩きにくい道をひたすら下る。
  下る人、登る人、このコースは
  とにかく人が多い。
殺生ヒュッテ=06:39~06:49(2850m)
  (13℃)
  2860m。
  飲み物を注文する。用を足す。
分岐=06:56(2805m)(15℃)
坊主岩小屋=07:10(2700m)(18℃)
ヒュッテ大槍・燕岳分岐=07:13(2680m)
  (19℃)
槍沢グリーンバンド=07:19(2640m)(21℃)
分岐(2348m)=07:54(2405→2350m)
  (20℃)
  天狗原・氷河公園分岐。
  予定通りの歩行時間、1時間半。
分岐=08:35~08:55(2080m)(21℃)
  大曲り・水俣乗越分岐。
  大休止。疲れた。
  ここからは樹林も現れる。
ババ平・槍沢キャンプ地=09:15(2000m)
  (25℃)
  旧槍沢小屋跡。樹林帯にはいる。
赤沢岩小屋
(岩石の押し出し)
槍沢ロッジ=09:37~09:42(1835m)(24℃)
  1820m。
  ほぼ予定通りの歩行時間。
  多くの人が休んでいる。
吊橋=10:03(1730m)(25℃)
  二ノ俣・二ノ俣谷吊橋。
一ノ俣(1705m)=10:09(1720m)(24℃)
  ほぼ予定通り。
槍見河原=10:18(1690m)(21℃)
横尾=10:52~11:19(1645m)(24℃)
  少しペースが速くなる。
  うどんとソフトクリームを食べる。
新村橋=11:55(1600m)(22℃)
徳沢・徳沢園=12:06~12:16(1585m)
  (22℃)
  ますます早い。横尾から
  1時間10分の予定を約50分足らず。
徳沢ロッジ=12:22(1590m)(23℃)
古池=12:42(1510m)(22℃)
白沢出合・徳本峠入口=12:56(1555m)
  (24℃)
明神・明神館=13:00(1555m)(23℃)
  予定1時間を約40分。明神池往復。
  池を見るのに有料。入るのをやめる。
  それにしても、この辺りは立派な
  観光地である。
明神・明神館=13:18~13:28
  牛乳を飲む。先を急ぐ。
小梨平=13:59(1545m)
河童橋=14:04(1550m)
上高地バスターミナル=14:10(1555m)
  1504m。
  予定1時間を約45分。
  下りは、ひたすら早足で歩いた。
  バスを待つ間、足が疲れてベンチに
  座り込んだ。15分ほどして、バスで
  平湯に、向かった。
    (06:33/07:57)
第四日 新穂高温泉・鏡平
1999年8月3日(火)(晴れ)二人(23~31℃)
 7月31日から8月2日まで三日間の表銀座縦走をして、継続しての北アルプスの登山。4日目になる。
 昨日は、平湯温泉の「ひらゆの森」でゆっくり温泉を楽しんで宿泊。そして今朝は平湯温泉から福地温泉経由のバスで、新穂高温泉に着いたのが 8時3分であった。
新穂高温泉=08:30(1070→1100m)(24℃)
  1100m。
  水場で水を補給。飲用の温泉を飲む。
  トマトも買う。
  舗装された道を歩き始める。
  今日は足が重い。昨日は平湯に
  泊まったが、そのせいで気が抜けた
  というか、少しだらけたというか、
  精神的な影響もあるのだろうか。
(蒲田川左俣林道)
ゲート(1115m)
左俣谷第一号堰堤=08:49(1185m)(23℃)
  大規模な堰堤工事が行われている。
  下ってくる人がぼつぼつ現れる。
中崎橋(1329m)=09:23(1325m)(27℃)
笠新道旧入口=09:28(1355m)(30℃)
笠新道新入口=09:35(1365→1350m)
  (30℃)
  1350m。
ワサビ平小屋=09:50~10:00(1385→1400)
  (26℃)
  1402m。
  予定1時間20分、ほぼ時間通り。
  冷やしそうめんを食べる。
  数組の人たちが、休んでいた。
橋=10:23(1485m)(31℃)
小池新道入口=10:28(1495m)(31℃)
  1510m。
(小池新道)
  歩きにくい岩だらけの道をえんえんと
  歩く。しかも気温も高く汗を
  かきながら歩く。後で知ったことだが、
  富山で気温38℃を超えたそうで、
  最高だったそうだ。その影響でもある。
樹林帯=10:45~10:50(1543m)(27℃)
  二人の男性が休んでいた。
  その内の一人D氏は、双六山荘で
  見かけ、その後、太郎平小屋で
  見かけた。三俣蓮華岳から
  黒部五郎岳を回ったようだ。
  われわれが雲ノ平山荘で泊まった日は、
  黒部五郎小舎で泊まったようだ。
  途中、大天井岳で写真を撮って
  やったC氏に出会う。
  向こうもびっくりしたようだ。
  彼は西鎌尾根をから三俣蓮華岳まで
  足を延ばしての下山だそうだ。
  われわれは一度上高地に下り、
  新穂高温泉から登るという道程である。
休憩=11:05~11:20(1640m)(29℃)
  トマトを食べる。
秩父沢(1725m)=11:35(1710m)(29℃)
  ほぼ時間は、予定通り。
  幾組かのパーティが休んでいた。
  若い一人の男性が、足首を捻挫した
  ようだ。重い荷物を振り分けていた。
秩父小沢=11:45(1735m)(28℃)
  ここでも幾組かのパーティが
  休んでいた。入る余地がない。
  先に進み、適当なところで
  休むことにする。登る途中、
  下りてくる人がやはり多い。
チボ岩=11:54(1770m)(28℃)
休憩=12:10~12:20(1825m)(27℃)
  とにかく暑くて、しんどい。
  登る人たちはみんな同じ思いのようだ。
イタドリが原=12:30(1875m)(29℃)
休憩=12:45~12:50(1950m)(27℃)
シシウドが原=13:06(2045m)(27℃)
  大ノマ分岐(2090m)。
  ほぼ予定時間通り。
  暑い最中、頑張っていると言うことか。
  二人の男性が大ノマへの道は
  荒れていると話していた。
  右に向かって歩く。
干上がった池塘=13:36(2130m)(27℃)
  やっと池塘が現れたので、ほっとする。
  後少し。
鏡平=13:57(2215m)(24℃)
  槍ヶ岳と穂高連峰が絵に描いたように、
  鏡平の池の前に”おいてある”。
  ほーっと声を上げたくなる。
  みんながすべて、にわかカメラマンに
  なる。プロのカメラマンも何人か
  来ていた。
鏡平山荘(2270m)=14:05(2215m)(24℃)
  予定時間通り。今日は予定通りの
  ペースで歩いたことになる。
  新しく立て替えられたばかりの
  小屋である。受付をした後、
  荷物を整理し、かき氷を食べて、
  鏡平へ。夕食の後も鏡平へ。
  この小屋のサービスが一番良かった。
  残念ながら雲がでてきた。
    (04:50/05:35)
第五日 鏡平・弓折岳・双六岳・三俣蓮華岳・雲ノ平
1999年8月4日(水)(晴れ)二人(14~24℃)
【弓折岳】(ゆみおりだけ)は、岐阜県高山市上宝町と奥飛騨温泉郷にまたがる。標高は2588.4mで、三等三角点(点名は中平)が置かれている。
【双六岳】(すごろくだけ)は、長野県大町市平と岐阜県高山市上宝町にまたがる。標高は2860.3mで、二等三角点(点名は中俣岳)が置かれている。花の百名山。東海の百山。飛騨百山。ぎふ百山。
【三俣蓮華岳】(みつまたれんげだけ)は、富山県富山市有峰、長野県大町市平、岐阜県高山市上宝町の三県にまたがる。標高は2841.3mで、三等三角点(点名は三ツ又)が置かれている。日本三百名山。甲信越百名山。信州百名山。飛騨百山。ぎふ百山。
鏡平山荘=05:38(2270m)(15℃)
  2270m。
  朝食前に鏡平へ。雲が懸かっていて、
  うまく撮れない。
休憩=05:50~05:55(2290m)(14℃)
  鏡平から弓折岳に向かう登山者が多い。
  ちょっと競争意識も働く。
  眼下には、鏡平の池が名残惜しく
  みえる。
弓折岳稜線=06:35~06:40(2520→2570)
  (22℃)
  2570m。
  予定通りの歩行時間。休む人が多い。
  荷物をデポして、弓折岳に向かう。
弓折岳(2588.4m)=06:45(2595m)
  2、3人の人がいたが、
  笠ヶ岳に向かって行った。
ケルン=06:47~06:52(2595m)
  航空写真測量の設備がある。
弓折岳(2588.4m)=06:53~06:59
弓折岳稜線=07:05~07:08(2560m)(21℃)
  双六岳に向かう。
お花畑=07:20(2605m)(22℃)
2622m=07:31(2640m)(23℃)
双六池=08:07(2540m)(21℃)
双六小屋=08:11~08:37(2555m)(21℃)
  2545m。
  ちょっと頑張ったせいか、
  予定より15分ほど早い。
  休憩の後、しんどい坂道を
  一心不乱に登る。
巻道分岐=08:58(2670m)(21℃)
中道分岐=09:02(2690m)(21℃)
2811m=09:27(2805m)(18℃)
双六岳=09:45~10:00(2860m)(22℃)
  2860.3m。
  双六小屋と三俣蓮華岳とのほぼ
  中間点にあたるようだ。
  休んでいるパーティが数組いた。
  展望を楽しむ。
中道合流=10:23(2755m)(21℃)
丸山(2854m)=10:57(2840m)(18℃)
黒部五郎岳分岐=11:21(2835m)(21℃)
三俣蓮華岳=11:23~11:38(2845)(23℃)
  2841.2m。日本三百名山。
  ほぼ予定通りの時間。
  長野・富山・岐阜三県の県境にある。
  ここは人が多く、
  食事をする人たちも多い。
  展望も申し分ない。
  三俣山荘に向かったのは、
  われわれだけのようだ。急坂を下る。
巻道合流=11:52(2755m)(21℃)
  ここからゆったりとした道を、
  のんびりとでもないが歩く。
黒部五郎岳分岐=12:19(2580m)(22℃)
  この辺りは、キャンプ地になっていて、
  水も豊富。ここの川の流れが
  黒部川に注いでいる。
黒部源流分岐
三俣山荘=12:23~12:50(2575m)(22℃)
  2590m。
  三俣蓮華岳から30分のところを
  45分掛かってしまった。
  この辺りから少々疲れ気味。
  昼食にカツ丼を食べる。
  展望レストランもあまり
  大したことがない。分岐に戻る。
黒部源流分岐=12:52(2575m)(24℃)
  川の流れに沿って、黒部源流に下る。
  この後雲ノ平までの間、
  ここで中高年のペアに出会っただけ。
  静かな山歩きである。
黒部川水源地標=13:25(2445m)(23℃)
  2400m。
  岩苔乗越、鷲羽岳の方からも水が
  流れ込んできている。
岩苔乗越分岐=13:26(2440m)(24℃)
  5分ほどの遅れ。ここから日本庭園を
  通って、雲ノ平に向かう。
  登りが堪える。
第1雪田=14:24(2625m)(19℃)
休憩=14:12~14:22(2610m)(21℃)
第2雪田=14:27(2635m)(20℃)
雷鳥の親子=14:40(2665m)(18℃)
  子を一羽連れた雷鳥を見る。
日本庭園=14:43(2665m)(18℃)
  雲ノ平山荘が見える。
  近くに見えるがまだまだ遠い。
  それでもほっとする。
祖父岳分岐=15:04(2680m)(18℃)
  2685m。
祖父岳分岐=15:10(2665m)(16℃)
  2685m。
雷岩
  キャンプ地からがまた遠い。
  山荘が見えるだけによけいしんどい。
  木道を歩く。
スイス庭園分岐=15:33(2595m)(18℃)
ギリシア庭園
分岐=15:43(2570m)(21℃)
  薬師沢・高天原分岐。
雲ノ平山荘=15:46(2575m)(21℃)
  2510m。
  岩苔乗越分岐から10分ほどの
  遅れである。受付をして、近くを
  散策と思ったが、山荘前のベンチで
  周囲を見渡しがら、のんびりした
  だけであった。さすがに5日間も
  歩き続けると、疲労がたまって
  くるようだ。
    (08:11/10:08)
第六日 雲ノ平・祖母岳・太郎兵衛平・太郎山
1999年8月5日(木)(曇ったり晴れたり)二人(16~28℃)
【祖母岳】(そぼだけ)は、富山県富山市有峰に位置する。雲ノ平山荘の西にあって、標高は2560mである。台地状の頂上で、アルプス庭園という。
【太郎山】(たろうやま)も、富山県富山市有峰に位置する。標高は2372.9mで、三等三角点(点名は太郎)が置かれている。
雲ノ平山荘(2510m)=06:10(2510m)
  山歩きも今日で、6日目になる。
  薬師岳を登るかどうか迷っていたが、
  隣に寝た夫婦が、途中で薬師岳を
  見ると、登りたくなる筈だという。
  登る覚悟をする。やはり疲労の蓄積が
  迷わせるようだ。
雷鳥の親子=06:20
  子を二羽連れていた。
  連日の雷鳥である。
分岐=06:30(2475m)(16℃)
祖母岳=06:42~06:55(2515→2560m)
  (16℃)
  2560m。アルプス庭園。
  昨日、団体を連れて来たガイドさんが
  いて、周囲の山を教えてくれた。
分岐=07:00(2500m)(16℃)
2463.9m
アラスカ庭園
休憩=08:43~08:46(2185m)(18℃)
  この辺りから、えんえんと急な下りが
  続く。その途中までは、人に会うことも
  なかったが、登ってくる人たちと
  出会うようになる。
  一人の男性が、相棒が途中で
  離ればなれになったと、探していた。
大東新道分岐=09:33(1950m)(21℃)
  やっと急坂の下りも終わり、
  黒部川に下りたつ。あの源流部から
  流れ込んできた水かと思うと感無量。
  黒部川の水は冷たい。
  手ぬぐいを濡らして顔を拭く。
  川岸を左手・上流に少し行くと、
  吊り橋がある。
  渡ると薬師沢小屋である。
薬師沢小屋=09:38~10:08(1960m)
  (24℃)
  1912m。
  予定より十数分の遅れ。
  ケベック原をゆっくり歩いたのだから、
  まあ予定通りといって良い。
  小屋の前のベンチで、一息つく。
  小屋の前に引かれた黒部の水を飲む。
  冷たくて気持ち良い。
  眼前の河原を見ながら、しばらく休む。
  小屋の左手から登ると、高原に出る。
  木道になる。
カベッケ原=10:18(2000m)(23℃)
  カベッケ原の標識。
  残念ながら、湿原は干上がっている。
第3渡渉点=11:18(2070m)(23℃)
  2030m。
  薬師沢の左俣に架かった橋を渡る。
休憩所・ベンチ=11:30~11:45(2105m)
  (28℃)
  やって来た方に薬師沢を眺める。
  気持ちが良い。水場の谷水が
  冷たく旨い。休んでいると、
  身体障害児を連れた女性がやって
  来て休んだ。薬師沢小屋のほうに
  行くんですかと聞かれ、
  そちらからやって来て、
  太郎平に向かうと答える。
第2渡渉点=11:57(2105m)(24℃)
  2010m。
  中俣に架かった橋を渡る。
2074m
第1渡渉点=12:04(2115m)(23℃)
  2090m。
  橋を渡って、しばらくすると
  最後の急登である。疲れもあってか
  なかなかきつい。追い抜いた
  重い荷を背負った学生パーティが
  後ろから来たので、先に一気に登る。
太郎平小屋=12:57~14:00(2355m)
  (22℃)
  2330m。太郎兵衛平。
  25分ほど予定歩行時間より早かった。
  受付では、われわれと同じように、
  やはり朝食を弁当にして、
  薬師岳に登って折立に下る人が
  いたのは心強い。
  昼食のラーメンとモツ煮込み、
  おでんが旨い。ビールを飲む。
  その後、少々酔っ払った状態で
  あったが、ゆっくりと太郎山に
  ひとりで向かう。
    (05:46/06:47)
太郎山=14:13(2375→2325m)(18℃)
  2372.9m。
  ケルンと松岡山岳会の登頂記念柱など。
  高度を訂正する必要がなかった。
  有峰湖が眼下に見える。
太郎平小屋=14:24(2295m)(18℃)
  (2330m)
    (06:10/08:14)
第七日 太郎兵衛平・薬師岳・折立
1999年8月6日(金)(晴れ)二人(12~25℃)
【薬師岳】(やくしだけ)は、富山県富山市有峰に位置する。標高は2925.9mで、二等三角点(点名は薬師ケ岳)が置かれている。日本百名山。花の百名山。
太郎平小屋(2330m)=04:20(2330m)
  朝早くから起き出して、
  薬師岳に向かうパーティが多い。
  われわれは例のごとく、
  二人で朝食の弁当の一つを、
  小屋の食堂の前の腰掛けに座って
  食べる。外はまだ暗く、寒いくらいで
  ある。ヘッドランプを頼りに歩き出す。
  荷物は、ほとんどが水の重さだけで
  軽いので、快調である。
薬師峠(2294m)=04:38(2280m)(13℃)
  キャンプ場。体操をしたり、
  朝食の準備をしていたりで、
  動き出していた。その合間を縫って
  いく。一部は薬師岳に向かうのだろう。
薬師平=05:14(2440m)(14℃)
  途中、少しずつ明るくなり、
  ヘッドランプをしまう。
  稜線に出ると、前方の景色が広がる。
  風も強く、寒いくらである。
薬師岳山荘=05:53(2645m)(13℃)
  2690m。
  とにかく風が強い。
避難小屋=06:22(2820m)(12℃)
  2900m。
休憩=06:23~06:28(2830m)
  風の当たらないところで、
  水を飲んで休憩し、我慢していたが、
  ここでウインドウブレイカーを着た。
薬師岳=06:40~06:50(2865→2925m)
  (13℃)
  2925.9m。日本百名山。
  3時間コースを2時間15分で頂上に
  到着した。
  かなり早い。荷物が軽いとこうも
  違うのか。すでに多くの登山者がいた。
  大きな荷物を持った人は、
  立山に向かうのだろう。
  360度の展望である。
避難小屋=07:05(2890m)(12℃)
薬師岳山荘=07:28~07:31(2720m)
  (16℃)
  コーヒーを飲む。
薬師平=07:58(2525m)(16℃)
薬師峠=08:30(2350m)(17℃)
太郎平小屋=08:50~09:33(2395m)
  (21℃)
  2330m。
  やはり30分ほど予定より早く
  下山することができた。薬師岳往復
  予定時間5時間半を4時間15分で
  歩いたことになる。
  予定では折立まで3時間半。
  余裕ができ、一安心といったところで
  ある。昨日の昼食のラーメンと
  モツ煮込み、おでんが旨かったので、
  それを期待したのだが、残念ながら
  食堂はまだ開いていなかった。
  外のベンチで、インスタントラーメンと
  残りの朝食を食べる。
  われわれのような夫婦が、
  足が速いですねと言いながら、折立から
  富山までタクシーで一緒しませんかと
  言ってきたので、同意する。
  彼らが先に出発し、その後すぐに
  われわれも身支度をして出発する。
    (04:12/04:30)
五光岩ベンチ=10:08(2255m)(22℃)
  2196m。
  前方のピークを登って行くのが見える。
  やはり足が速い夫婦である。
  われわれも急ぐことにする。
  じょじょに登ってくる人が多くなる。
1934m=10:50(2015m)(25℃)
  彼らが休んでいたらしくて、
  やっと追いつく。休んできても良い
  ですよと言いながら彼らが先に
  出発した。ちょっと水を飲んでから
  われわれも出発したが、
  なかなか追いつかない。
  お互いが意識した競争になって
  しまっていた。
三角点=11:00~11:03(1995→1870m)
  1870.6m。
  多くの人たちが休んでいた。
  折立からの登りはかなりきつそうだ。
  水を飲んで一息入れる。
  一気の下りである。
  折立に近づくと眼下にちらほらと
  バスが見える。折立の手前でやっと
  追いつく。坂を下りきると、
  右手に愛知大生供養塔がある。
折立(1350m)=11:59(1395m)(24℃)
  予定の3時間半を2時間半、
  1時間も早く下りた。とにかく、
  せわしなかった。12時のバスに
  間に合うほどであった。
  タクシーは、すでに来ていたが、
  待ってもらう。水道で顔を洗い、
  自動販売機でジュースを飲み、
  一息つく。下山届けを出して
  タクシーに乗り込む。その夫婦から、
  タクシーの中でいろんな情報を
  教えてもらった。
    (02:23/02:26)
    (06:35/06:56)
 予定の3時間半を2時間半で、1時間も早く下った。少しせわしなかった。12時のバスに間に合うほどであった。
 タクシーは、すでに来ていたが、待ってもらう。水道で顔を洗い、自動販売機でジュースを飲み、一息つく。下山届けを出して、タクシーに乗り込む。
 その夫婦から、富山に向かうタクシーの中で、いろんな情報を教えてもらった。
 その日は、富山に泊まって、翌日「サンダーバード」で帰宅した。昼食は、源のますのすし。