裏銀座縦走

裏銀座縦走
 Ⅰ 高瀬ダム堰堤・烏帽子岳・三ツ岳・野口五郎小屋
 Ⅱ 野口五郎小屋・野口五郎岳・水晶岳・鷲羽岳・黒部五郎小屋
 Ⅲ 黒部五郎小屋・黒部五郎岳・三俣蓮華岳・双六小屋
 Ⅳ 双六小屋・抜戸岳・笠ヶ岳・クリヤノ頭・槍見温泉
 裏銀座縦走は、烏帽子岳から三俣蓮華岳、双六岳、双六小屋から樅沢岳を経て、槍ヶ岳へと向かうコースであるが、ここでは途中、双六小屋から抜戸岳、笠ヶ岳、クリヤノ頭を経て、槍見温泉に下った。(三俣蓮華岳、双六岳については、別途「雲ノ平」の項を参照のこと)
 この4日間の縦走は、非常にハードな山歩きになった。重い荷物と連日の長時間の山歩きは、体力勝負の毎日だった。
 それでも可能であったのは、運良く天候に恵まれたのと、北アルプスのど真ん中にいるという実感、豪快な山岳の景色と高山植物の愛らしい彩りに、気を紛らわすことができたからかも知れない。
第一日 高瀬ダム堰堤・烏帽子岳・三ツ岳・野口五郎小屋
2004年8月3日(火)(晴れ)二人(15~26℃)
 烏帽子岳(2628m)は、富山県富山市有峰、長野県大町市平にまたがる。日本二百名山、甲信越百名山、信州百名山に選ばれている。
 ブナ立尾根は、裏銀座縦走コースの起点で、烏帽子岳南東にある尾根。甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根、谷川岳の西黒尾根とともに、日本三大急登の一つに数えられている。また笠ヶ岳の笠新道、燕岳の合戦尾根とともに、北アルプス三大急登のひとつにも数えられている。
 三ツ岳は(2844.7m、三等三角点、点名も同名)は、富山県富山市有峰、長野県大町市平にまたがる。
高瀬ダム堰堤=07:08(1300m)(18℃)
  1300m。
  かつて営林署の職員だった
  タクシーの運転手が、
  いろいろと話を聞かせてくれた。
  今日の予定では、野口五郎小屋まで
  行くつもりだというと、
  良い天気だし、
  烏帽子小屋からは道が楽だから、
  大丈夫だと請け負ってくれた。
  ダムの上を吹く風は寒いくらいだ。
不動隧道入口=07:12(1302m)(16℃)
不動隧道出口=07:17
  トンネルを抜けると、吊り橋が
  架かっている。不動沢橋である。
不動沢橋
  不動沢橋を渡ったところに
  キャンプ場がある。
キャンプ場=07:20(1308m)(18℃)
  立て札があって、野口五郎小屋では、
  テントが張れないとあった。
濁沢橋
  小さな橋。
裏銀座登山口=07:33(1343m)(20℃)
  1320m。
  ブナ立尾根取付点。水場。
(ブナ立尾根)
  烏帽子小屋から下ってくる
  登山者が多くなる。
権太落としの岩=08:17(1662m)(22℃)
  ⑨の記号がある。
(針葉樹林)
⑧の記号=08:28(1727m)(20℃)
  小広いところ。
休憩=08:38~08:55(1792m)(21℃)
  ⑦の記号。
  この記号が登りの励みになってくる。
⑥の記号=09:17(1935m)(22℃)
⑤の記号=09:42(2063m)(21℃)
広場=10:03~10:26(2175→2209m)
  (21℃)
  三角点広場。2208.6m、三等三角点。
  点名は小屋ノ沢。昼食にする。
狸岩=10:32(2251m)(20℃)
②の記号=10:58(2393m)(20℃)
  やっと②の記号。後もう少し。
①の記号=11:12(2472m)(22℃)
稜線(2551m)=11:25(2526m)(22℃)
  やっと稜線に出る。
烏帽子小屋=11:27~11:37(2509m)(22℃)
  2530m。
  リュックを降ろすと、体が軽くなる。
  冷たい牛乳とジュースを飲む。
  烏帽子小屋に泊まらないで、
  野口五郎小屋まで足を伸ばせそうだ。
  荷物を小屋の側に置いて、
  軽装で烏帽子岳に向かう。
  すばらしい北アルプスの景色が
  拡がっている。
  コマクサを見る。
前烏帽子岳=11:53(2586m)(25℃)
  2605m。
  前烏帽子岳から下りだして、
  雷鳥の親子に出会う。
烏帽子岳分岐=12:05(2514m)(22℃)
  南沢岳分岐。烏帽子岳に向かう。
  烏帽子岳の頂上へは、鎖場がある。
烏帽子岳=12:25~12:30(2603→2628m)
  (24℃)
  2628m。
  日本二百名山。戻る。
烏帽子岳分岐=12:47(2538m)(26℃)
前烏帽子岳=13:00(2606m)(26℃)
烏帽子小屋=13:13~13:30(2535m)(24℃)
  2535m。
  野口五郎小屋に向かう。
  3時間半ほどの道のりである。
2616mピーク直下=14:13
  ふり返ると、烏帽子岳の後ろに
  針ノ木岳、そして立山が見える。
休憩=14:28~14:58(2860m)(22℃)
  かなり疲れてきた。パンを食べる。
  時間の経つのが早く、
  あっという間に30分も休んでしまう。
  足下は、ガレ場が続き、歩きにくい。
三ツ岳=14:40(2774→2845m)(20℃)
  2844.7m。
2792mピーク直下=15:32(2847m)(19℃)
  天気が悪化しているようで、
  ガスがかかってくる。
  相変わらずの歩きにくい道。
  なかなか小屋が見えない。
ピーク=16:20(2949m)(16℃)
  やっと小屋が見え、ほっとする。
野口五郎小屋=16:25(2925m)(15℃)
  2870m。
  小屋の受付で、
  高瀬ダムから来たというと、
  頑張ったねぇといわれ、
  気分を良くした。
  小屋は、簡易個室といった感じで、
  気楽に過ごせたのには、助かった。
  食事もかなり考えた
  メニューになっている。
  疲れのせいか、
  食欲はあまりなかったが、
  無理にお代わりをした。
     (07:35/09:17)
第二日 野口五郎小屋・野口五郎岳・水晶岳・鷲羽岳・黒部五郎小屋
2004年8月4日(水)(曇り後晴れ)二人(13~29℃)
 野口五郎岳(2924.4m、二等三角点、点名は五郎岳)は、富山県富山市有峰、長野県大町市平にまたがる。日本三百名山、甲信越百名山、信州百名山に選定されている。
 水晶岳(黒岳)(2986m、北側にある三等三角点は標高2977.8m、点名は水晶山)は、富山県富山市有峰に位置する。富山市の最高峰であり、また黒部川源流部の最高峰でもある。標高3000m未満の山としては、2999mの剱岳に次ぐ。日本百名山に選ばれている。
 ワリモ岳(2888m) は、富山県富山市有峰と長野県大町市平にまたがる。
 鷲羽岳(2924.3m、三等三角点、点名は中俣)も、富山県富山市有峰と長野県大町市平にまたがる。日本百名山、甲信越百名山、信州百名山に選定されている。
野口五郎小屋=06:18(2870m)(17℃)
  2870m。
  朝食も、あまり食欲がなかったが、
  無理に食べる。
  昨日の疲れが抜けきっていないので
  足が重い。
  初日に頑張ると、
  二日目はこんなものだろう。
  少し天気が悪く、肌寒いので、
  雨具の上着を着て歩き出す。
  上から見下ろすと、
  小屋の下は雲海である。
  前方には槍ヶ岳、
  そして富士山も見える。
野口五郎岳=06:35~06:40(2926m)(13℃)
  2924.4m、二等三角点。
  天気が良くなってきて、
  雲が上空にある。展望も最高である。
  左から遠くに富士山、右に赤茶けた
  硫黄尾根を前にした槍ヶ岳、
  その後ろに穂高連峰。ふり返れば
  縦走コースの背後に針ノ木岳、立山、
  鹿島槍ヶ岳。前方には水晶岳、鷲羽岳。
  さらにその前方には独特な姿の笠ヶ岳。
  東の空の雲と稜線の間に朝陽が射し、
  薄いピンク色がなびく。
  その真ん中で、早朝の北アルプスの
  山並みを堪能しながら歩く。
小休止=07:00~07:05
  汗をかき始めたので、雨具を脱ぐ。
  右手、赤牛岳に虹が立つ。
  直線的な虹である。
真砂岳分岐=07:15(2823m)(15℃)
  真砂岳(2862m)には寄らずに、
  先を急ぐ。今日の道程も長い。
湯俣温泉分岐=07:22(2794m)(14℃)
  2810m。
  下から上がってくる雲が、
  硫黄尾根を隠しはじめる。
2833m=08:17(2823m)(17℃)
東沢乗越(2734m)=08:37(2744m)(17℃)
休憩=08:58~09:23(2825m)(29℃)
  水晶小屋手前のピークで休む。
水晶小屋=09:49~09:56(2886m)(18℃)
  2900m。
  人が多い。荷物を降ろして牛乳を飲む。
  黒部五郎小屋まで行けるかどうか。
  だめなら三俣山荘で泊まることになる。
  天気はますます晴れ渡る。
水晶岳南峰=10:30~10:37(2968→2986)
  (18℃)
  2986m。
  黒岳。後で気がついたのだが、
  ここは南峰で、
  すぐ少し先に三等三角点のある
  水晶岳(2977.8m)北峰がある。
  山頂の標識があったので、
  北峰には行かずに、
  引き返してしまった。
水晶小屋=11:09~11:22(2905m)(25℃)
  2900m。
ワリモ北分岐=11:53(2813m)(22℃)
  岩苔乗越分岐。鷲羽岳に向かう。
ワリモ岳(2888m)=12:15(2880m)(25℃)
  前方の鷲羽岳、
  後方に槍ヶ岳を見ながら歩く。
鷲羽岳=12:49~13:02(2924m)(24℃)
  2924.3m、三等三角点。
  ただ一言、すばらしい展望である。
  ガレた歩きにくい道の下り。
  左下に鷲羽池。水量は少ない。
  その背後に、
  槍ヶ岳、穂高連峰が重なり、
  そのさらに後ろに三角錐の
  常念岳が見える。
2536m
三俣山荘=14:04~14:39(2569m)
  (25℃)
  2550m。
  やっと三俣山荘に着いた。
  ゆっくりと昼食を摂る。
  水を自由に飲めるので、
  持参の水と入れ替えた。
  ここの水は美味しい。
雲ノ平分岐
  三俣キャンプ場。
  キャンプ場にいる人に
  道を聞いても良かったが、
  ちょうど下りてくる
  単独の男性がいたので、
  黒部五郎への道を聞く。
  100メートルほど先に
  標識があるとのこと。
三俣蓮華岳分岐=14:42(2575m)(24℃)
  黒部五郎岳に向かう。
雪渓下=15:05(2681m)(26℃)
  標識は分かりにくかったが、
  右上に向かう道があった。
  しばらくして写真を撮ったりした。
三俣蓮華岳分岐=15:40~15:45(2689m)
  (26℃)
  2670m。
2661m
黒部五郎小屋=16:42(2380m)(24℃)
  2345m。
  やっとたどり着いた。這々の体である。
  とりあえず牛乳を飲んだ。
  満員で、一部屋16人くらいの部屋で
  寝ることになり、よく眠れなかった。
     (08:34/10:24)
第三日 黒部五郎小屋・黒部五郎岳・三俣蓮華岳・双六小屋
2004年8月5日(木)(曇り)二人(15~22℃)
 黒部五郎岳(中ノ俣岳)(2839.6m、三等三角点、点名は黒部)は、富山県富山市有峰、岐阜県高山市上宝町、飛騨市神岡町にまたがる。日本百名山、花の百名山、東海の百山、飛騨百山、ぎふ百山などに選定されている。
 三俣蓮華岳(2841.3m、三等三角点、点名は三ツ又)は、富山県富山市有峰、長野県大町市平、岐阜県高山市上宝町の三県にまたがる。日本三百名山、甲信越百名山、信州百名山、飛騨百山、ぎふ百山などに選定されている。
黒部五郎小屋=05:56(2345m)(19℃)
  2345m。
  今日は風が強い。
  小屋の人は、
  稜線コースは歩かないようにという。
  カールコースを登る。
  ほとんど最後の出発になる。
  今日中に双六小屋に着けばいいと
  考えて、ゆっくりしてしまった。
小休止=06:03~06:09(2357m)(18℃)
  花の写真を撮りながら歩く。
  カールを巻いて登り始めると、
  すでに下ってくる人たちがいた。
黒部五郎岳の肩=07:56(2747m)(16℃)
  2780m。
  北ノ俣岳分岐。
  肩の先は、太郎衛兵平、薬師岳に続く。
  そのたおやかな山並みを遮るものは
  なく、美しい。
  数年前に雲ノ平から太郎平小屋、
  そして薬師岳を往復して
  折立に下りた日を思い出した。
黒部五郎岳=08:08~08:23(2810→2840)
  (18℃)
  中ノ俣岳。2839.6m、三等三角点。
  予定よりは、少し早く着いた。
  不動明王を祀った石祠があった。
  風が強く、あいにくの曇り空で、
  雲が山の稜線の下まで
  下りてきているので、
  遠望は利かない。戻る。
黒部五郎岳の肩=08:34(2775m)(15℃)
  2780m。
  北ノ俣岳分岐。
  下からは黒部五郎岳が
  よく分からなかったので、
  頂上を確かめながら下った。
黒部五郎小屋=10:15~11:06(2371m)
  (22℃)
  2345m。
  昼食をすまして出発することにした。
  双六岳は数年前に行ったので、
  今回は楽な道を歩くことにしていた。
  おそらく巻道コースのほうが
  楽だろうと思っていたが、
  小屋の人の話では、
  中道コースの方が直線的で
  近いとのこと。
  中道コースで双六小屋に
  行くことにした。
三俣山荘分岐=12:12(2688m)(22℃)
  2670m。
  双六岳分岐。
三俣蓮華岳=12:43~12:47(2843m)(16℃)
  2841.3m、三等三角点。
  奥まったところに三角点があった。
  ガスで展望は利かない。
  少し戻って、双六岳方面に向かう。
双六岳分岐=12:49(2832m)(17℃)
三俣山荘分岐=12:50(2837m)
  左下の方に巻き道が見える。
  子供がヤッホーと声を出していた。
  やはり巻道コースの方が
  のんびり歩けたかなと後悔した。
丸山(2854m)
  山頂部が分からない。
双六岳分岐=13:38(2765m)(21℃)
(中道)
双六小屋水源地=14:11(2700m)(18℃)
中道分岐=14:16(2686m)(17℃)
  双六岳分岐。
三俣山荘巻道分岐=14:19(2674m)(17℃)
双六小屋(2550m)=14:35(2569m)(18℃)
  3時前に小屋に着いた。
  しばらくして雨が降り出した。
  明日の予定をどうするか少し迷った。
  雨次第で、
  鏡平に下ることも考えられるし、
  笠ヶ岳には行かず、
  笠新道を下ることもある。
  明日の朝の天気次第にした。
  食欲は出てきた。
  他の小屋では缶ビールだったが、
  生ビールを飲む。
  部屋は二段ベッドである。
  疲れ切っているので、ぐっすりと寝た。
     (07:29/08:39)
第四日 双六小屋・笠ヶ岳・槍見温泉
2004年8月6日(金)(曇り)二人(15~26℃)
 抜戸岳(2812.8m、三等三角点、点名は奥笠ヶ岳)は、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷に位置するが、すぐ西を高山市上宝町と接する。飛騨百山、続ぎふ百山に選定されている。
 笠ヶ岳(2897.5m、二等三角点、点名も同名)は、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷、高山市上宝町にまたがる。播隆上人によって開山された。日本百名山、東海の百山、飛騨百山、ぎふ百山などに選定されている。
 クリヤノ頭(2440m)は、高山市奥飛騨温泉郷に位置する。
双六小屋(2550m)=04:25(2550m)
  3時頃には、まだ雨がひどく
  降っていたようだったが、
  早立ちの準備をする。
  弁当二つのうちのひとつを、
  二人で分けて食べた。
  少し出発が遅れたが、それが幸いして、
  ちょうど雨が上がったところだった。
  ヘッドランプを照らしながら、
  キャンプ場の側を通る。
  道幅は狭く、ハイマツで濡れる。
  雨は上がっていたが、
  雨具を着ていたので、
  服を濡らすことはなかった。
  しばらくしてヘッドランプを
  しまい込んだ。
くろゆりベンチ=05:00(2587m)(15℃)
  この道はかつて歩いたことがあるが、
  このような休憩ベンチは
  なかったように思う。
  以前よりも登山道が
  整備されているようだ。
2622m
花見平=05:13(2587m)(16℃)
弓折乗越=05:25~05:33(2539m)(16℃)
  弓折岳・鏡平分岐。
  ここで雨具を脱ぐことにした。
  身支度をしていると、
  若い男性三人が双六小屋の方から
  やって来て、鏡平の方に下っていった。
  小屋の関係者のようだ。
弓折岳分岐=05:41(2539m)(16℃)
大ノマ乗越=05:56(2451m)(17℃)
  2460m。
休憩=06:08~06:23(2510m)(16℃)
  腹が空いてきたので、
  残りの弁当を食べる。
  登山道からちょっと逸れたところに
  座ると、目の前にキヌガサソウが
  綺麗に咲いていた。
  昨夜もらったお湯はぬるくなっていた。
ピーク直下=06:43(2640m)
  大ノマ岳(2662m)直下。
ピーク=06:59(2589m)(16℃)
平=07:17(2504m)(15℃)
  下ったところが、お花畑。
秩父平(2580m)=07:26(2550m)(15℃)
  キャンプが許されているが、
  誰もいない。
秩父岩(2792m)
抜戸岳(2812.8m)
笠新道分岐=08:24~08:25(2748m)(15℃)
  2750m。
2753m
2737m
抜戸岩(2700m)=08:58(2693m)(16℃)
  岩の間を抜ける。かなりの見物である。
  低山であれば、これだけで
  価値のあるものになりそうだ。
笠ヶ岳山荘=09:35~10:14(2790m)(17℃)
  2810m。
  昼食に、ラーメンとうどんを頼み、
  さらにおでんを注文した。
  山荘の人の話では、
  笠新道と抜戸岳のあたりで、
  熊がよく出るらしい。
  山荘の人から、槍見館に下るのは
  7時間半かかるので、
  笠新道を下った方がいいと言われたが、
  ガイドマップでは5時間50分なので、
  今までの経験から
  それほどはかからないと考え、
  また遅くなっても、
  下山地点が槍見館だから、
  予定通りに下ることにした。
笠ヶ岳=10:30~10:35(2872→2898m)
  (21℃)
  2897.5m、二等三角点。
  さすがに嬉しくなった。
  これが最後のピークで、
  あとは下りだけだ。
  われわれはそのまま、
  雷鳥岩、クリヤノ頭へと向かった。
  相変わらずのガレ場の下りである。
  ガレ場の下りを過ぎると、
  様相が変わってくる。
絶景=11:30(2569m)(21℃)
  晴れ間が現れ、
  キレットのような岩の間から、
  左下に谷底まで見える。
  すごい景色だ。
  こんな景色がしばらく続く。
  そして徐々に下っていく。
  しかし下ったり登ったりで、
  なかなか標高が下らない。
槍見温泉まで6.5㎞ =11:50(2484m)
  (23℃)
  初めて標識を見た。
  道が間違っていないことだけは、
  確かである。
事故=11:58~12:11(2454m)(21℃)
  板状の石の上に立って、
  下りようとしたとき、
  その石がぐらついて、転んでしまった。
  痛めた手首に、
  ガムテープを巻いて固定した。
かえる?岩=12:20(2460m)(21℃)
  笠ヶ岳山頂から雷鳥岩まで
  2時間の予定。
  左折するところが雷鳥岩なので、
  雷鳥岩はここではなさそうだ。
雷鳥岩(2500m)=12:35(2490m)(22℃)
  直下の標高は2450m。
  ここが雷鳥岩らしい。
  左に曲がって下る。
  ちょっと分かりにくい下りだが、
  下ると道がはっきりする。
クリヤノ頭(2440m)=12:50
  直下の標高は2400m。
槍見温泉まで5.5㎞=12:54(2433m)(23℃)
  この辺りからは、
  草を掴んで下るようになる。
データ(1)=13:31(2241m)(21℃)
  標高が下がらないので、
  データを取ってみた。
  槍見温泉まで5.5㎞の地点から
  40分弱で、190m下った。
  もう少し下っていてもいいはずだが、
  妥当な下りであろうか。
  すぐ先が水場であった。
水場=13:51(2140m)(22℃)
  沢の出合である。
  ほぼ半分は下ったことが分かった。
槍見温泉まで3.9㎞=14:26(2009m)(22℃)
  データ(1)の地点から1時間弱で
  240mの下り。ちょっと少ない。
データ(2)=15:01(1806m)(23℃)
  槍見温泉まで3.9㎞から35分で、
  200mの下り。
  こんなものだろうか。
  ただ水がほとんどなくなってきた。
  沢音が聞こえるのが、うらめしい。
カラ沢出合=15:20
  沢には水がない。
大岩=15:44(1596m)(24℃)
小滝=15:45(1588m)
  やっと沢に出会えた。
  水を補充する。沢水を飲む。
  渇いた喉にはたまらない。
データ(3)=16:10(1503m)(24℃)
槍見温泉まで1.5㎞=16:15(1470m)(25℃)
渡渉=16:37~16:43(1375m)(22℃)
  後で考えれば、この近くに、
  穴滝(1250m)があったかもしれない。
  ロープが張ってある。
  靴が水に濡れるのを構わず、沢を渡る。
  沢を渡って、ふたたび水を補充して、
  飲む。
  高度計では、まだ350mほど
  下らなければならない。
  この調子では、
  1時間かかるかも知れない。
槍見温泉まで1.0㎞=16:47(1358m)(23℃)
  やっと道路が見え、屋根が見える。
  近いようだ。
  高度計が間違っているらしい。
  もう一安心である。
  途中で、野いちごを採って、食べる。
  槍見館での夕食のデザートに
  出た時には、嬉しくなった。
槍見館(980m)=17:25(1119m)(26℃)
  高度計が140mも違っていた。
  また笠ヶ岳山荘からほぼ7時間、
  とくに雷鳥岩から4時間50分
  (ガイドマップでは3時間50分)も
  かかってしまったが、
  疲れた体と重い荷物だったのだから、
  上出来としよう。
  この4日間の縦走は、
  今までで一番ハードな山行であった。
      (11:33/13:00)