蔵王山

    Ⅰ 南蔵王縦走(宮城)
    Ⅱ 刈田岳・熊野岳・地蔵山(宮城・山形)
    Ⅲ 刈田岳・熊野岳(宮城・山形)
    Ⅳ 蔵王山頂駅・三宝荒神山・地蔵山・熊野岳・樹氷高原駅(山形)
    蔵王山(蔵王連峰)は、宮城県白石市・蔵王町・七ヶ宿町・川崎町、
    山形県山形市・上山市などにまたがる山域の総称である。
    たんに蔵王連峰最高峰の熊野岳を示す場合もある。
    北蔵王は、刈田岳・熊野岳などからさらに雁戸山などを含んで笹谷峠に
    至る山域で、南蔵王は、刈田峠の南、屏風岳・不忘山などから馬ノ神岳
    などを含む山域である。
  【北蔵王の主な山】
 [宮城県]
  刈田岳(三等三角点、1757.8m)は、蔵王町・七ヶ宿町にまたがる。
     ただし頂上より300mほど北側で、山形県上山市に接する。
     山頂に刈田嶺神社奥之宮を祀る。
 [山形県]
  熊野岳(二等三角点、1840.3m)は、山形市・上山市にまたがる。
     ただし頂上より500mほど東側で、宮城県蔵王町・川崎町に接する。
     蔵王山。蔵王連峰最高峰。山頂に蔵王山神社を祀る。
     日本百名山。新日本百名山。東北百名山に選定されている。
  地蔵山(1736m)は、山形市・上山市にまたがる。
  三宝荒神山(1703m)は、山形市に位置する。
  横倉山(三等三角点、1151.8m)は、山形市・上山市またがる。
 [宮城県・山形県]
  名号峰(三等三角点、1490.7m)、南雁戸山(1486m)、雁戸山
     (二等三角点、1484.4m)などは、宮城県川崎町・山形県
     山形市に接する。
  【南蔵王の主な山・宮城県】
  前山(1684m)、杉ヶ峰(三等三角点、1744.7m)は、蔵王町・
     七ヶ宿町にまたがる。
  前烏帽子岳(1432m)、後烏帽子岳(1681m)は、蔵王町に位置する。
  屏風岳(1825m、一等三角点は1816.8m)は、蔵王町・七ヶ宿町にまたがる。
     宮城県最高峰。一等三角点百名山、東北百名山に選ばれている。
  南屏風岳(1810m)、不忘山(御前岳)(三等三角点、1705.0m)は、
     白石市・七ヶ宿町にまたがる。
  水引入道(1656m)、馬ノ神岳(1551m)は、白石市・蔵王町にまたがる。
  【蔵王山の山名由来】
   一般的には、願行上人(役行者の叔父)が、天武天皇・白鳳八年(679)に、
  大和吉野の蔵王大権現を不忘山に勧請したことによって、蔵王山と呼称するよ
  うになったといわれている(例えば『蔵王町史 民俗生活編』蔵王町史編さん
  委員会、1993年3月)。
   また、朱鳥四年(690)に、役行者が蔵王大権現を刈田嶺に勧請し、以来、
  刈田嶺を蔵王山と称したという説もある(下宝沢の蔵王神社の「蔵王大権現
  由来」の説明板)。
Ⅰ 南蔵王縦走(宮城県)
1999年6月28日(月)(曇)単独(14~22℃)
   前日まで雨が続いたが、晴れた。
   蔵王刈田山頂バス停から刈田岳山頂に上って、そこから南蔵王を縦走した。
   山頂に縦走コースへの標識があった。多くの高山植物を楽しむことが出来た。
  蔵王刈田山頂レストハウス・・・10:40(1690m)
    県営レストハウスで山菜うどんを食べ、腹ごしらえをした後、
    レストハウスの横を通って、刈田岳山頂へ。
  刈田岳(1757.8m) ・・・・・・10:47(1715→1760m)
    刈田嶺神社奥之宮の横の堆くなったところに三等三角点があった。
  大黒天分岐・・・・・・・・・・10:49
    南蔵王縦走コースへ。急な道を、道路を横断しながら下る。
  料金所・・・・・・・・・・・・11:02(1610m)(20℃)
    右手に料金所が見える。
  南蔵王登山口
  刈田峠避難小屋分岐・・・・・・11:15(1555m)(19℃)
    ここが刈田峠か? 刈田岳はガスの中。少し先に行くと、正面に
    前山が現れる。アオモリトドマツの匂いで、やっと山に来たと
    いう思いになる。
  前山(1684m) ・・・・・・・・ 11:35~11:40(1690m)(21℃)
  杉ヶ峰(1744.7m) ・・・・・・ 11:55(1750m)(22℃)
    三等三角点。
  芝草平の湿地・・・・・・・・・12:03(1705m)(18℃)
  芝草平(1652m) ・・・・・・・ 12:14(1660m)(18℃)
    芝草平を抜けた辺りで、単独の相当年配の男性と行き違う。
    道が滑りやすいと言う。
    案の定、人ごとではなく滑って、尻餅をついてしまった。
    正面には台地上の山が横たわっている。
  後烏帽子岳分岐・・・・・・・・12:30(1745m)(18℃) 
  屏風岳(1825m) ・・・・・・・ 12:45(1810m)
    宮城県最高峰、南蔵王最高峰である。
  屏風岳(1816.8m) ・・・・・・ 12:50~13:05(1820m)(22℃)
    一等三角点。パンとみそ汁で昼食。三脚を使って写真を撮る。
  水引入道コース分岐・・・・・・13:11(1780m)(16℃)
  南屏風岳(1810m) ・・・・・・ 13:28(1800m)(14℃)
    ケルンが多い。
    左手、東側の急な崖から風が吹き付けてきて、ガスが流れる。
    この辺りからはどんどんガスがでてきて視界がますます悪くなる。
    道も岩稜をたどるようになる。
  古い石祠・・・・・・・・・・・13:53(1710m)(16℃)
    登ってみる。すぐ先の下には新しい石祠。
  蔵王大権現・・・・・・・・・・13:54(1695m)(14℃)
    新しい石祠。
  不忘山(1705.0m) ・・・・・・ 13:55~14:00(1695→1705m)
    御前岳。ガスのせいで、展望どころではない。前方がよく見えない。
    やっと直前の黄色いマークが見えるだけである。
    ザレ地を岩に記された黄色いマークに注意しながら歩く。
  不忘の碑・・・・・・・・・・・14:08(1630m)(14℃)
    弘法清水コース・白石スキー場分岐
  樹林帯・・・・・・・・・・・・14:25(1430m)(14℃)
    どんどん下る。誰もいない暗いミズナラ、ダケカンバの道。
  南蔵王キャンプ場・・・・・・・15:20(770m)(16℃)
    十字路になっている。迷ったが、左へ。
  分岐・・・・・・・・・・・・・15:28(760m)(16℃)
    左へ。
  分岐(1)
    南蔵王キャンプ場まで500メートルの標示があった。
    この分岐を細いほうの左の道に進む。方角ばかりを気にしていたが
    何となくおかしい気がしたので、地図の距離を測ってみると、
    硯石への分岐は、南蔵王キャンプ場から500メートルほどである。
    引き返す。
  引き返し地点・・・・・・・・・15:40(730m)
  分岐(1) ・・・・・・・・・・・15:45(745m)(17℃)
    南蔵王キャンプ場まで500メートルの標示。
    硯石への分岐である。
  硯石(500m)・・・・・・・・・ 15:48~15:53(730m)(17℃)
    硯石を見て、小休止して、南蔵王ユースホステルに向かう。
  長老公民館前バス停・・・・・・16:10(655m)(18℃)
                (05:00/05:30)
Ⅱ 刈田岳・熊野岳・地蔵岳
2001年5月19日(土)(曇りのち雨)二人(6~17℃)
     今回の山行目的の一つに、アイゼン歩行の練習を考えた。
     幸い雪も少し残っていたので、楽しむことができた。
  レストハウス(1735m)・・・10:26(1730m)
    蔵王刈田山頂レストハウス。
    お釜見物の観光客が多い。
  刈田岳(1757.8m)
    三等三角点。刈田嶺神社奥之宮。大黒天分岐。
    熊野岳の方へ向かう人は、少ない。
  坊平高原分岐・・・・・・・・10:42(1700m)(15℃)
  リフト乗り場・お釜分岐・・・10:45(1695m)(15℃)
  (馬の背)
  避難小屋分岐・・・・・・・・11:07~11:16(1760m)(17℃)
    熊野岳への近道は、残雪を渡る。アイゼンなしでも充分歩くことが
    できるが、アイゼンを装着。登山道から外れて、登ったり下ったり、
    はたまた横断したりしながら、快適に、熊野岳頂上直下を目指す。
  熊野岳(1840.5m) ・・・・・11:30~11:48(1810→1840m)(15℃)
    二等三角点。アイゼンをはずす。
    昭和27年(1952)に熊野神社を改名した蔵王山神社があって、
    その左後ろに、役行者の石像が祀られている。嘉永四年(1851)の銘が
    かすかに読みとれる。しばらく休んだ後、岩稜を下る。
  熊野岳縦走コース分岐・・・・11:58(1755m)(15℃)
    お釜分岐。地蔵山、三宝荒神山に登り、帰りは熊野岳に寄らず、
    トラバースするルートを歩くことにする。
  ワサ小屋跡・・・・・・・・・12:06(1720m)(15℃)
    いろは沼・蔵王温泉分岐。
  地蔵山(1736m) ・・・・・・ 12:17(1750→1735m)(16℃)
    展望が良い。ここからの下りは、雪が少し残っていた。
  ロープウェイ・蔵王山頂駅・・12:26~12:36(1665m)(14℃)
    地蔵尊。観光客が数組いる。三宝荒神山に登りかけて止める。
    雲が広がって、天気が悪くなりそうである。
  地蔵山(1736m) ・・・・・・ 12:45(1740m)(14℃)
    雲が追っかけてくる感じで、少し暗い。
  ワサ小屋跡・・・・・・・・・12:58(1705m)(13℃)
  熊野岳分岐・・・・・・・・・13:07(1730m)(11℃)
    予定通り、トラバースの縦走路へ。
  避難小屋・・・・・・・・・・13:22(1805m)(11℃)
    斎藤茂吉歌碑。右に行けば熊野岳、左は北蔵王縦走路。
    少し下って、登りと同じ雪渓に向かう。
  雪渓・・・・・・・・・・・・13:26
    再びアイゼンの練習で、残雪の上を熊野岳の方に歩いてみたり、
    登ったり下ったりして、歩き回る。雪渓の一番先端に下りる。
  熊野岳・避難小屋分岐・・・・13:45(1760m)(8℃)
    アイゼンをはずしていると、ぽつりぽつりと雨が降りだす。
    雨具の上着を着て歩き出すと、雷が何度も鳴り、風も強い。
    気温も低下。刈田岳のレストハウスを目指して、急ぐ。
  (馬の背)
  レストハウス(1735m)・・・14:05(1700m)(6℃)
    蔵王刈田山頂レストハウス。
    雨がひとしきり激しくなる直前に到着した。
    ズボンの右側が濡れていたのは、風が右から吹いていたからだ。
              (03:02/03:39)
Ⅲ 刈田岳・熊野岳
2011年9月26日(月)(曇り)二人(11~18℃)
     10年ぶりの蔵王。天気は曇りで、遠くの山々には雲がかかっていたが、
     刈田岳、お釜、熊野岳周辺は、見通しがよく、景色は抜群であった。
  刈田岳山頂駐車場(1735m) ・・10:33(1732m)(18℃)
    レストハウス下。多くの観光客が来ていた。
  レストハウス・・・・・・・・・10:34~10:36
    トイレ。
  分岐(1) ・・・・・・・・・・・10:38(1737m)(13℃)
    まずは刈田岳へ。
  刈田岳(1758.0m) ・・・・・・10:43~10:50(1775→1758m)(12℃)
    三等三角点。刈田嶺神社奥之宮。大黒天分岐。
    三角点は、刈田嶺神社奥之宮の手前、高くなったところにある。
  分岐(1) ・・・・・・・・・・・10:59(1726m)(13℃)
    木柱に沿った道を歩く。観光客の多くは、お釜の方に下りて行く。
  坊平高原分岐・・・・・・・・・11:01(1722m)(13℃)
  刈田リフト乗り場分岐・・・・・11:04(1714m)(14℃)
    お釜分岐。
  (馬の背)
  避難小屋分岐(2) ・・・・・・・11:28(1787m)(11℃)
    ここから木柱が短い方の道へと向かう。
    熊野岳への直登の道である。
  熊野岳(1840.5m) ・・・・・・ 11:38~11:52(1844m)(13℃)
    二等三角点。蔵王山神社本殿の左後に、役行者の石像が祀られている。
    避難小屋に向かう。
  避難小屋・・・・・・・・・・・11:59(1841m)(11℃)
    ワサ小屋跡、北蔵王縦走コース・名号峰分岐。
    木柱に沿って下る。
  合流(2) ・・・・・・・・・・・ 12:08(1793m)(11℃)
    往路の道と合流する。
  (馬の背)
    馬の背を過ぎてから、柵に沿った、散策路を歩く。
    お釜を見ると、お釜の水辺を歩いている二人の登山者がいた。
  分岐(1)・・・・・・・・・・・・12:47(1760m)(12℃)
  レストハウス ・・・・・・・・・12:48~12:51
  刈田岳山頂駐車場(1735m)・・・12:52(1744m)(12℃)
                 (01:53/02:19)
Ⅳ 蔵王山頂駅・三宝荒神山・地蔵山・熊野岳・樹氷高原駅
2012年7月8日(日)(曇りのち晴れ)二人(14~24℃)
     コマクサの群落が広がっているのに驚いた。しかもコマクサを間近に
     見て、写真を撮れるのは、ここだけではないだろうか。
  蔵王山頂駅(1661m) ・・・・・・ 10:38(1663m)
    時計回りで、三宝荒神山を周遊する。
  三宝荒神山(1703m) ・・・・・・ 10:49~10:52(1702m)(17℃)
  蔵王山頂駅分岐・・・・・・・・・10:59~11:00(1667m)(19℃)
  分岐
    次に地蔵山へ向かう。
  地蔵山(1736m) ・・・・・・・・ 11:09~11:11(1034m)(19℃)
  合流・・・・・・・・・・・・・・11:22(1712m)(16℃)
  ワサ小屋跡・・・・・・・・・・・11:24(1703m)(18℃)
    イロハ沼分岐。
  熊野十字路・・・・・・・・・・・11:54~11:58(1824m)(15℃)
    避難小屋分岐。
    こちらに向かってきた夫婦からコマクサの群落情報を得た。
    さっそく見に行くことにした。北縦走路へ。
  北縦走路・ロバの耳コース分岐・・12:01~12:27(1817m)(14℃)
    北縦走路からロバの耳コースに入る。コマクサの群落が広がっている。
    多くの場合立入禁止の柵があって、柵越えにコマクサを見ることになるが、
    ここには柵がなく、間近に見ることができる。つい興奮して、時間のたつ
    のも忘れ、コマクサの写真撮りながら、歩き回った。接写レンズを使って
    写真を撮っている人がうらやましかった。その後、熊野岳の方に戻った。
  熊野十字路・・・・・・・・・・・12:30(1824m)(14℃)
    避難小屋分岐。
  熊野岳(1840.5m) ・・・・・・・ 12:40~12:55(1833m)(14℃)
    二等三角点。蔵王山神社。
  熊野十字路・・・・・・・・・・・13:03(1822m)(14℃)
    避難小屋分岐。左へ。
  ワサ小屋跡・・・・・・・・・・・13:23(1699m)(17℃)
    蔵王山頂駅分岐。イロハ沼へ。
    初めは山腹の道を歩く。少し道幅の狭いところが2ヶ所ある。
    気をつけて歩く。そこを除けば、快適に歩くことできる。
    熊野岳の迫力のある姿も見える。
  御田神・・・・・・・・・・・・・13:49(1550m)(19℃)
  分岐・・・・・・・・・・・・・・13:50(1546m)(20℃)
    右の道は湿地の道。左の道は明るい道。
    先で合流するだろうと考え、左の道に進む。林道終点に出る。
    右の道とは離れていくようである。その先がどこに向かうのか、
    地図を見てもよく分からないので、引き返す。
  分岐・・・・・・・・・・・・・・14:03(1507m)(24℃)
    右の道へ。
  十字路・・・・・・・・・・・・・14:15(1476m)(21℃)
    いろは沼へ。林道を歩いても、ここで合流できたかも知れない。
  十字路・・・・・・・・・・・・・14:17(1459m)(21℃)
    いろは沼・観松平へ。
  T字路 ・・・・・・・・・・・・・14:20(1451m)(21℃)
    「いろは沼0.1k・ユートピア」へ。
  イロハ沼・・・・・・・・・・・・14:22(1439m)(23℃)
  イロハ沼端・・・・・・・・・・・14:27
  T字路 ・・・・・・・・・・・・・14:31(1435m)(22℃)
    周遊散策路。追分の松。
  羽衣の松・・・・・・・・・・・・14:32(1424m)(22℃)
  観松平・・・・・・・・・・・・・14:33(1423m)(24℃)
  ユートピア第一リフト・・・・・・14:38(1410m)(24℃)
    ゲレンデを下る。
  樹氷高原駅(1331m) ・・・・・・ 14:45(1337m)(24℃)
                 (03:16/04:07)